特集ワイド:活断層って何? 地層ズレ、大地変形…「M8級」の恐れも
2012年05月23日
地震国・日本では、名前があるものだけで約2000存在するという「活断層」。直下型地震の原因となるため、原発の立地の安全性に絡んでクローズアップされている。今さらですが、活断層って何?【宮田哲】
Q まずは「活断層」の定義とは。
独立行政法人産業技術総合研究所活断層・地震研究センターの吉岡敏和・活断層評価研究チーム長 大地の下で地層が切れた部分を断層と言います。言わば大地の深いところにある傷です。
太平洋深海のプレートと呼ばれる岩板は、常に日本列島側のプレートの下に沈み込むように移動しています。このプレート同士が接する場所で起きるのがプレート境界型の地震です。また、プレート移動で生じる西方向の力に耐えきれなくなってプレート内の断層が突然ずれ動き、地震が起きることもあります。このうち、過去に繰り返し動き、将来も動く可能性のあるものを「活断層」と呼びます。