地方【集団登校に暴走車】「お父さんが無念晴らしてやる」 無免許も危険運転致死傷罪に 署名活動へ 2012.5.23 11:45

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【集団登校に暴走車】
「お父さんが無念晴らしてやる」 無免許も危険運転致死傷罪に 署名活動へ 

2012.5.23 11:45
事故現場の祭壇に手を合わせる遺族ら=23日午前8時35分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)

事故現場の祭壇に手を合わせる遺族ら=23日午前8時35分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)

 京都府亀岡市で集団登校中の小学生ら3人が死亡、7人が負傷した暴走車事故は23日、発生から1カ月を迎えた。通学路だった現場では法要が営まれ、遺族や負傷者家族ら計約30人が参列。別の事故遺族らと連携し、危険運転致死傷罪の適用緩和など法改正を求めて署名活動に乗り出すことを明らかにした。

 事故をめぐっては、計6人が家裁送致され、無免許運転していた無職少年(18)=観護措置中=には自動車運転過失致死傷罪が適用された。遺族らは、少年が検察官送致(逆送)される場合に備え、より罰則が重く裁判員裁判の対象となる危険運転致死傷罪への変更を求めている。

 署名活動は、死亡した松村幸姫さん(26)の父、中江美則さん(48)らが中心となり、名古屋市の交通事故遺族らと連携。「進行を制御する技能を有しない」などとあいまいな記述になっている危険運転致死傷罪の構成要件に、無免許運転を明記するよう法改正を促す方針だ。

 この日、犠牲者3人の遺影が置かれた現場では、発生時刻に近い午前8時すぎから、遺族・家族に加えて負傷した小学生や、事故直後に救助に当たった近隣住民らが続々と訪問し、法要が営まれた。

 中江さんは「お父さんが無念を晴らしてやるからな」と、署名活動に取り組む決意を遺影の幸姫さんに報告。死亡した横山奈緒さん(8)の父、博史さん(37)は「奈緒には『天国で元気いっぱい遊んでね』と声をかけた。少年らを裁判員裁判で裁いてほしい」と話した。

 また、死亡した小谷真緒さん(7)の父、真樹さん(29)は「1カ月も真緒の声を聞いていないことが信じられない。悩んだが、区切りにしようと参列した」と話した。

このニュースの写真

亀岡暴走から23日で1カ月。現場となった道路脇で遺族らによる法要が営まれた=23日午前8時19分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)
集団登校事故があった現場付近で焼香する遺族の横山博史さん(左)と松村晶史さん=23日午前8時25分、京都府亀岡市
亀岡暴走から23日で1カ月。現場となった道路脇で遺族らによる法要が営まれた=23日午前8時16分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)
亀岡暴走から23日で1カ月。現場となった道路脇で遺族らによる法要が営まれた=23日午前8時32分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)
亀岡暴走から23日で1カ月。現場となった道路脇で遺族らによる法要が営まれた。法要後、近くの献花台で手を合わせる遺族=23日午前8時59分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)
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