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第二章
009
 雀の鳴き声が聞こえてきそうな爽やかな朝。
 俺はベッドの上で惰眠を貪る全裸の金髪少女に呼びかけた。

「おい、起きろって!」
「……むにゃむにゃ」
「ベタな返事してんじゃねえよ! 学校に遅刻しちまうだろ!」

 いくら揺すっても起きやしない。初日からこれだと先が思いやられる。

「とりあえず学校までの地図と教室の場所は書き記しておいたからさ。もし気が向いたらいつでもいいから来てくれよな。まったく……これじゃあ、いつ約束が果たされるかわかったものじゃないな」

 おそらく聞いていないだろう少女に愚痴を零しながら俺は簡単な書置きをテーブルの上に残して部屋を出た。遅刻はしたくないからな。

 自宅マンションから徒歩で二十分。田舎とも都会とも呼べない中途半端な場所にある、これまた無名とも有名とも言えない県立高校へ到着した。ブレザーの制服に身を包んで男女が校門を抜けていく。学ランの詰入りが半端なく苦手だった俺からすると、これがこの高校を選択した唯一の志望動機と言っても過言ではない。どうでもいい思考を巡らせながら教室へ向かい窓際の最後尾に着席する。前回の席替えで引き当てた申し分のない特等席だ。

 一限目の数学。
 爆睡してしまった。深夜まで腰を振っていたのだから当然だろう。むしろ遅刻しなかったことが奇跡なくらいだ。一人暮らしで身に付けた毎朝七時に目が覚める習慣に感謝したい。

 二限目の英語。
 聞き慣れない言語がいい感じの子守唄となる。瞼が重力に逆らうことを諦めて熟睡してしまう。

 三限目が始まる前の休み時間。

「一馬ーっ!」

 昨日だけで聞き慣れてしまった声が教室に響き渡る。ちなみに一馬とは俺の名前である。匿名で乗り切りたかったのだが、どうやらそうは問屋が卸さないらしい。ちなみにフルネームは工藤一馬という。ともあれ俺にしか聞こえない声を発する少女へ視線を向けた。

「大発見だよ!」

 きらきらと瞳を輝かせながらブレザー制服姿のルルが近付いてくる。俺は夢魔の能力に改めて感心しつつも無言を貫く。向こうの声が聞こえなくても俺の声は教室に広がってしまうからだ。小声で話せる距離でないと返事もろくにできない。それは二つ括りの金髪少女も理解しているようで笑顔を浮かべたまま俺の席まで歩いてきた。

「なにが大発見なんだよ?」
「衣装に着替えて時間を潰そうとしたらクローゼットの中で大発見したわけ!」

 世紀の大発見でもしたかのような意気込みである。

「だからなにが?」

 嬉々とした表情を浮かべる少女に俺は先を促しておく。

「あのピンク色の楕円形をした物体よ。滅茶苦茶気持ちいいじゃない! 指でするより楽だし快感も半端ないんだから! 文明の利器には驚かされるばかりだわ」
「ああ、飛びっ子ね」

 俺は遠隔操作可能なピンクローターを頭に思い浮かべる。様々なコスプレ衣装だけでなく彼女を喜ばせるための道具も購入していたのだ。

「ふーん、そういう名称なんだ。操作する奴は持って来れなかったんだけど、楕円形の奴はオマ○コの中に入れて持ってきたのよね」
「ぶっ!」

 俺は盛大に吹き出してしまった。しかし休み時間特有の喧騒のおかげで周囲に気付かれた形跡はない。二つ括りの金髪少女は考えなしにやった行為でないことを弁明する。

「あ、もちろん体内だから人間には見えないわよ。服も自前のだから見えてない。でもあれね、振動しない飛びっ子はちっとも気持ちよくないわね」

 スカートの中に手を入れてルルは不満を零した。この夢魔は精子搾取より己の性欲に身を任せているだけじゃないだろうか?

「まあいい。それで彼女作りは大丈夫なんだろうな?」
「あ、うん。それは任せて! でもね、その前にちょっと……」

 もじもじと身体をくねらせるルルだった。俺は机に頬杖しながら話を進める。

「なんだよ?」
「オナニーで盛り上がっちゃってさ。とりあえずチ○ポ欲しいんだけどいいかな?」
「ぶっ!」

 再び吹き出した俺に制服姿の少女は疑問符を投げかけてくる。

「ねえ、どっか近くでエッチぃことできる場所ないの?」
「そりゃまあ、ないことはない。この時間なら体育館倉庫は誰も来ないだろうからな」
「ちょっと乗りが悪いわよ? せっかくこんな可愛い女の子が性奴隷になってあげるって言ってるんだからもっと喜びなさい!」

 おそらく本当の性奴隷はそんなテンションで説教してきたりしないだろう。まあ、本当の性奴隷なんて会ったことないんだけどさ。ともあれ俺は少女の発言に肯定の意を示した。なんだかんだ言ってもセックスは嫌いじゃないからな。

 三限目はサボってしまおう。これでも普段は真面目な生徒で通っているので、一回くらい無断欠席したところで単位を落とすことはないだろう。

 結局、一番安全であろう体育館倉庫へ移動した。

「へー、学校にもエッチするための部屋ってあるんだね」

 きょろきょろと周囲を見回しながらルルは見当違いな発言をする。特に意味があるとは思えないが俺は間違いを訂正しておく。

「ここは体育で使う道具を収めている場所だ。エッチをするための部屋じゃない」
「えーっ! だってマットいっぱいあるし、立ちバック用の箱まであるじゃない? こんなのエッチ以外で使う機会なんてないわよ」
「マットは前転したり後転したりするときに使うんだ。あと箱は立ちバック用じゃなくて跳ぶためにある。ちなみに名称からして跳び箱だからな」
「そんなつまんないことに使うくらいだったら譲ってくれないかしら? 高さの調節もできるみたいだし一家に一台はほしいところよ」

 完全に立ちバック専用で使うつもりである。俺は辟易しながら拒否しておく。

「邪魔になるから持って帰るのはやめてくれよな」
「ん、まあ目的はこれじゃないもんね」

 跳び箱に凭れるようにして金髪少女は尻を突き出した。スカートの丈が短いため中が丸見えになる。どうやら下着を穿く習慣がないらしく、剥き出しにされた尻を可愛らしく左右に振った。すでに愛液を垂らしているオマ○コからは飛びっ子らしき物体が顔を覗かせている。

「ルルは準備万端かもしれないけど俺はそうでもないんだぞ?」
「んもう、白けるわね。それじゃあ、こうやったら元気になる?」

 不機嫌そうな声音とは裏腹にルルの表情は明るい。ぴったりと身体を寄せて股間を弄ってくる。それだけでなく太股を足に絡めてきたり芸が細かい。

「ねえ、気持ちいい?」

 甘い吐息を漏らしながら耳元で囁かれた。自然と下半身が反応してしまうのは男の性ってやつだろう。もう少し工夫してほしい俺は簡単なリクエストを出しておく。

「それを落ち込んでる兄貴を励ます妹風に頼む」
「はあ? 半勃起させといて偉そうなこと言ってんじゃないわよ」
「いや、落ち込んでる兄貴を罵る風じゃなくて慰める風でお願いしたいんだが?」
「うっさい! ほら、あとは自分でできるでしょ?」

 そう言って二つ括りの金髪少女は跳び箱に上半身を預けて再度尻をこちらへ向けた。俺はベルトを外してトランクスごとズボンを膝まで下ろす。MAXにはほど遠い硬さだが挿入さえ済ませれば大丈夫だろう。軽くクリト○スを愛撫してからペニスを沈めていく。

「……あふ……ああ……」

 ルルが切なげな声を上げる。しかし次の瞬間――亀頭に異物がぶつかった。

「あ。抜き忘れてた」

 一度ペニスを抜いて膣内から飛びっ子を摘出――改めてペニスを挿入するまでにかかった時間は僅か三秒。余程チ○ポを心待ちにしていたらしく、少女のオマ○コの中は最初からきつく締まっていた。

「いいっ! 気持ちいい! あ、ああ……一馬のチ○ポでオマ○コがぎちぎちになってる!」

 膨張したペニスに粘膜が執拗に絡み付いてくる。俺は両手でルルの腰を固定して乱暴にチ○ポを突き立てていく。虚ろな瞳をした少女は口から涎を垂らしながら喘いでいる。

「ああンッ! イッちゃう! イッちゃうよ!」
「まだ入れたばっかりだろ。もうちょっと我慢しろよ」
「ああ……うう……」

 腰を振りながら俺は少女の制服に手を伸ばした。ブレザーの中に着込んでいるブラウスのボタンを外して胸を解放してやる。せっかく立派な乳房を持っているのだから、盛大に揺れてもらったほうが気分が高まるというものだ。盛り上がってきた俺は子宮まで届くようにペニスを奥まで突き刺していく。

「……ああ……」

 二つ括りの金髪少女は淫靡な吐息を漏らした。性格は悪いがオマ○コは正直者である。

「チ○ポが奥に当たってる……もっと頂戴……チ○ポも気持ちいいんでしょう?」

 形も大きさも申し分のない大きな胸が揺れる。これが後背位系の醍醐味なのかもしれないな。俺は左手で乳首を転がし、右手でクリトリスを撫で回した。途端にルルは身体を大きくくねらせて忙しく喘ぎ始める。

「あっ、あっ、あっ――ああっ!」

 イクのを我慢して最高の瞬間を待っているという感じだった。置いていかれた感は否めないが、ここで焦らすのも可哀想なのでイかせてやろう。俺は性感帯の刺激を行いながらピストン運動の速度を上げていく。

「駄目ぇ壊れちゃう! ああっ! イクイクイクッ!」

 勝負どころと理解した俺は腰の動きを加速させる。ラストスパートは極限の無酸素運動状態だった。

「あ」

 少女は低く小さな声を漏らすとがくがくと身悶えて達した。ぐったりしている女子にペニスを突き立てるのは犯しているで申し訳ないが、しかし勃起した肉棒をこのまま放置できるほど男子高生の性欲は甘くなかった。結局、膣内にたっぷりと精液を放出するまで腰を振ってしまったわけである。


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