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第一章
007
 俺はベッドに腰を下ろして瞳を閉じる。ただ待たされているだけなのに緊張と興奮で我慢汁が止まらない。風俗の待合室にいる男性諸兄はこんな気持ちで嬢の登場を待ち焦がれているのだろうか? というか衣擦れの音が妙に艶かしくて感情を昂ぶらされる。

 そんなことを考えながら待つこと数分。

「オッケー」

 ついに少女の口から解禁の言葉が告げられる。ゆっくり瞳を開くと、そこには天使がいた。白衣に身を包んだ美女は唇に人差し指を当てて蠱惑的な笑みを浮かべている。夢魔の変身能力なのか面影を残しながらも容姿が全体的に大人びた雰囲気になっていた。頭の後ろで結い上げられた髪は黒色に変化しているし、なにより身長が伸びて綺麗なお姉さんという印象になっている。

「おおう! 似合ってるな!」

 金髪ナースも見てみたいが王道も捨て難いからな。ともかく俺は携帯を操作しながら立ち上がる。もちろんやるべきことは一つしかないだろう。

「写真撮らせてくれ写真!」
「はあ?」

 撮影会の初期は俺だけ空回りしている感じだったが、さすがにベタ褒めされてテンションが上がってきたのか、途中から自主的に卑猥な仕種を取ったりするようになった。そのうち悪乗りしたルルはこれなんていうイメクラという行動に出始める。

「あらあら、こんなに腫らして大丈夫なのかしら?」

 俺の股間をまさぐりながら綺麗なお姉さんは悪戯な笑みを浮かべる。正直、堪りません。触れられる前から我慢汁を垂れて半勃起状態だったペニスはすぐに硬度を増していく。ルルが手を動かす度に冷たい感触が肌に伝わってきた。トランクスの中が我慢汁でびちょびちょになっているのだろう。

「し、診察してください」
「うふふ」

 膝立ちになったお姉さんは俺のパジャマとトランクスを脱がせていく。もし溜まっている状態でこの場面を迎えていたらすでに暴発していたかもしれない。

「あら、かなり火照っちゃってるわ。すぐに冷ましてあげますからね」

 言うが早いか綺麗なお姉さんは膨張したペニスを口に含んだ。俺の腰に両手を回して自ら押し込むように根元まで咥えていく。挿入とは異なる刺激が肉棒を包む。ゆっくり奥まで咥え込むと今度は亀頭辺りまで戻る。そしてまた根元まで口の中へ収まるように頭を動かす。思わず「ああ」とか「おお」とか間抜けな声を出してしまう。速くないものの手を使わないディープスロートは得も言われぬ気持ち良さがある。綺麗なお姉さんは上目遣いの視線を送りながら微笑む。焦らしているつもりなのかもしれないが、俺の興奮と快感はコスプレ効果によって倍加されていた。ともかく一度射精しないことには治まらない衝動に駆られる。

「悪い。頭掴むぞ」

 俺はルルの頭を押さえて勢いよく股間へ引き寄せた。限界まで勃起した肉棒が口内を蹂躙する。腰を前後に振ると口内でじゅぼじゅぼと淫靡な音を立てた。数回のピストン運動を繰り返しただけで限界に達してしまう。

「イクッ」

 快感が爆発してペニスの底から脈打つように精液が登ってくる。逃れようとする頭を押さえ付けて俺はお姉さんの口内に大量の白濁液をぶち撒けた。この瞬間に得られる女性を征服したような感覚が気持ち良さを助長する。特に相手が生意気であればあるほど得られるカタルシスも比例して大きくなるのだろう。放心状態の俺は充たされた支配欲に酔い痴れる。

 ばしばしと尻を叩いて抗議されたので俺は手を離してルルの頭部を解放した。苦しかったのか咳き込んでいる。素直に申し訳なくなり謝罪しようとしたのだが、それよりも早く綺麗な看護師さんが愚痴を零した。

「ちょっと、またフェラだけでイッてどうすんの? ちゃんと私も楽しませなさいよ」

 涙目でそう訴えられた。どうやらイラマチオに対する怒りではないらしい。怒るところを間違っているような気もするが気にしても仕方ないだろう。俺はやれやれという風に肩をすくめながら話を進める。

「その点に関しては安心してくれ。ルルくらい可愛い女の子が相手なら着替えるたびに勃起する自信があるからな」
「じゃあ、着替えるわよ。次はあんたが頑張る番なんだからね」

 そう釘を刺されて俺は後ろを向かされた。まだ看護師さんに挿入してないんだが今日は諦めるしかないな。そんなことよりまずは形式的にでも謝っておくべきだろう。

「あのさ、さっきはいきなり無理させて悪かったな。苦しかっただろ?」
「悪いと思うなら最初からしないでよね」

 珍しく会話が成立している。だから俺も素直に頭を下げた。

「ごめん」
「まあ、素直に謝ったから許してあげるわよ。その代わり申し訳ないという気持ちを私への奉仕に変えて頑張りなさい。中途半端だったら殺すからね」

 優しいのか優しくないのかわからない発言が返ってくる。しばしの沈黙。布の擦れる音が聞こえてくるので着替えているのは間違いない。機嫌を損ねてはいないみたいだし、しっかり奉仕活動に専念すれば大丈夫だろう。

「オッケー」

 許可が下りたので振り返る。二つ括りの金髪に戻ったルルの格好を見て俺は言葉を失った。超お嬢様学校――清涼女子高等学校の制服姿である。ほとんどの男子がお近付きになる機会すらない高嶺の花だ。その制服を身に纏った美少女が俺の部屋にいる。真っ白なワンピース調の制服で腰の辺りを黒いベルトで留める仕様だ。清楚で可憐。そんな印象を与える珍しい形の制服だった。

「眩しいくらい可愛いな。その格好なら三連射くらい余裕でいけそうだ」

 どうでもいいこちらの都合だった。それにしても金髪碧眼の女子高生というのも悪くないな。

「えへへ」

 にっこりと微笑んで少女はスカートを裾を摘まんで一回転した。背景に薔薇とか百合が表示されそうな可愛さである。生唾を飲み込んだ俺は緊張しながらルルの肩に手をかけた。

「と、とりあえずベッドへ移動しようぜ」

 中身は得たいの知れない夢魔だとわかっていても、手の届かないものを掴めたような感覚が手に汗を握らせる。清涼女子高校の制服を着た美少女とエッチができると想像しただけで抜けそうな気分だった。
 ゆっくりと少女をベッドに寝かせて俺は攻めに転じる。制服すべてにニーソックスを添えていたので、ルルの色白な太股は必然的に絶対領域を演出していた。本来なら太股に頬擦りしたいのだが今回は奉仕なので自重しておく。右手をスカートの中へ忍ばせて左手で胸を揉む。流れるような動作で直接乳首を責めようとして手が止まる。

「む」
「どうしたの?」

 ルルが顔を上げてこちらを見やる。俺は素直に感想を吐露した。

「いや、ワンピースって責め難いなと思ってさ」
「ああ、そうね。ちょっと脱いだほうがいい?」
「待て待て待て! どんなに大変でも絶対にイかせてやるから! というか絶対にイかさせて頂きますから! だから絶対脱ぐとか言わないでくださいませ! コスプレ系のアダルトビデオみたいに後半ほとんど全裸で一体なにがしたいんだかわからない状況にさせないでください!」
「わ、わかったから咽び泣くな! 気持ち悪いわ!」
「おお、わかってくれるか? ありがとう!」

 制服姿の少女は呆れ顔で俺を見据えていた。随分と強気な発言をしてしまったものの、果たしてどこから責めればいいのだろうか? とりあえず普通の制服より開けている胸元から左手を差し込んで生乳に触れる。どうやら下着を穿いていないようなのでクリト○スも直接撫でることになった。

「あん……ああ……」

 愛らしい声とともに乳首とクリト○スが勃起する。相変わらず敏感だな。ゆっくりと丁寧に時間をかけて撫で回していく。一定の間隔でルルが身悶えながら小さく声を漏らした。

「なんで声を押し殺してるんだ? 気持ちいいならもっと声を出してもいいんだぞ」
「馬鹿……あんたが悩ましいくらいソフトタッチで責めるからでしょ!」
「ふむ。それじゃあ、クリちゃんの味見でもしようかな」

 左手を胸元から抜いて少女の足元へ移動する。しっかりと制服姿を堪能してからスカートの中へ潜り込む。両手でルルの足をM字に開いてクリト○スの包皮を捲るように舐め上げる。

「ひぃ……ああンッ……ああ……」

 びくんびくんと動く身体を押さえながら俺は舌を這わせた。焦らさないように適度な速さで執拗に責める。夢魔と言っても身体の構造は人間となにも変わらない。クリト○スを刺激すれば愛液を垂らし、快感が高まれば自然と喘ぎ声を発してしまうのだ。

「あうう……アッ……ああっ……」

 悩ましげな声を出し続けていたが、とうとう我慢ができなくなったらしい。

「……イキそう……」

 ぼそりと制服姿の少女は呟いた。俺は顔を上げて卑猥な言葉を投げかける。

「もうイキそうなのか? 俺にクリちゃんを舐められるのがそんなに気持ちいいのか?」
「うるさい……あんたの早漏に合わせてあげてるだけよ。そんな無駄口を叩く暇があるなら、さっさとイかせなさいよ馬鹿!」

 それを合図に俺は舌先でクリト○スを弾くように舐めた。可能な限り速く動かす。もうすぐ一番いい瞬間が来るのだろうから手を抜くわけにはいかない。

「ああ――アッ!」

 大きく腰をくねらせて少女は大声を出した。

「イクうッ!」

 ひくひくと痙攣したように少女の腰が動く。俺はスカートから抜け出して紅潮したルルの顔を見下ろした。はあはあと息遣いが乱れている。しばらくは余韻に浸りたいだろう。俺としても清涼女子高等学校の生徒をイカせた満足感に浸りたいからな。

「ちょっと休憩するか?」
「……うん……」

 同意を得たので俺は少女の隣に寝転がった。


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