小宮山洋子厚労相に、また「ウソ答弁」疑惑が直撃した。22日の衆院「社会保障と税の一体改革」特別委員会で、後期高齢者医療制度の見直しについて質疑していた際、自民党の町村信孝衆院議員から「大臣はウソをついていると申し上げたい!」と一喝されたのだ。小宮山氏といえば、子宮頚(けい)がんのワクチン接種に関する費用負担に関しても、堂々と「ウソ答弁」をしていた“前科”がある。今回はどうなのか。
NHKの生中継が入った国会審議。町村氏は、75歳以上を対象にした後期高齢者医療制度の見直し法案について、小宮山氏が「今国会で提出する」と宣言しながら、何の進展もないことを問いただした。
町村氏「(制度改正の)受け皿になるのは知事会ですよね。ところが、この3カ月間、知事に会って話をされましたか? どなたとも会っていないのではないですか。具体的レベルでの調整努力はしているのですか」
小宮山氏「全国知事会と市長会と町村会で、政務レベル、事務レベル両面で改革会議を重ねているところ。非公開を前提として会っている」
この答弁を聞き、町村氏の表情は変わった。東大卒の元通産官僚、官房長官や外相、文科相を歴任した自民党大物だけに、中途半端な質問はしない。
町村氏は「私も(国会で)質問する限りは、大臣は(誰とも)会っていないことの調べはついている。大臣はウソをついていると申し上げたい!」と言い切り、質問を切り上げたのだ。衆院第1委員室には、微妙な空気が漂った。
小宮山氏といえば、2月7日の参院予算委員会で、自民党の三原じゅん子参院議員が子宮頚癌ワクチン接種に関する費用負担に関して質問したところ、平然と「ウソ答弁」をして、翌日、部下の役人に謝罪・説明に行かせた過去がある。今回の小宮山答弁は真実なのか?
厚労省に問い合わせると、担当者は「(『非公開で関係者とは会っている』という)大臣の答弁の通りです」と回答した。
これに対し、町村氏は夕刊フジの取材に、自身の質問に自信を見せたうえで、「(小宮山)大臣はプライドだけは高く、何かあると怒鳴りまくっているらしい。厚労省では『第2の長妻』といわれているようだ」と語った。小宮山氏が怖くて、役人らが事実を言えない可能性もあるのか。
この件についても担当者に聞くと、「そういう話は聞きませんね…。私が知る限りですが」と答えていた。(安積明子)
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