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社会

たこフェリー再開断念 運営の三セク解散へ 

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 明石海峡大橋を含む高速道路値下げ政策のあおりを受け、2010年11月から運航を休止している「明石淡路フェリー」(愛称・たこフェリー)について、運営会社の第三セクターは21日、兵庫県明石市内で臨時取締役会を開き、運航再開を断念し、三セクを解散する方針を決めた。株主は明石市と淡路島3市、淡路ジェノバライン社(淡路市岩屋)で、29日の株主総会で正式決定する。

 運航休止後、三セクは早期再開を模索したが、新たなフェリー船の購入費用や明石海峡大橋との競合による採算の厳しさなどから難航。昨年10月、筆頭株主のジェノバ社と淡路市が二輪車と旅客のみを運ぶ小型フェリー船を購入して運航を再開させる計画を進めたが、明石市などの反対で立ち消えになった。

 その後、12月に明石市と淡路島3市、兵庫県が事務レベル協議で「再開断念と三セク解散」の方針で一致し、ジェノバ社との調整を進めていた。同社の吉村静穂社長はこの日、「2年後には大橋の通行料が一般高速道路並みに引き下げられる。太刀打ちできないと判断した」と説明した。

 今後は株主総会を経て、残余資金や財産の清算作業を進める。大橋を通行できず、明石海峡を渡れない状況が続く125cc以下の単車について、明石市は「淡路市と、白紙の状態から議論し直したい」としている。(森本尚樹)

(2012/05/21 19:04)

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