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政治
菅氏の独善と迷走で今なお混乱
2012.5.18 00:49
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一方、海江田氏は、菅氏が事故発生翌日の12日朝に強行した第1原発の視察について、部屋が別々だったことを理由に「詳細な経緯を知らない」と言葉を濁した。ただ、菅氏が内閣府原子力安全委員会の班目春樹委員長を視察に同行させたことにより、技術的な専門家集団のトップである班目氏と経産省の協議が数時間中断したことは認めた。
菅氏が15日早朝に東電本店に乗り込んで激しく叱責し、東電側が「違和感を覚えた」とされる件については「初めて菅氏の演説を聞く人が違和感を持つのは当然だ」と皮肉を込めた。
九州電力玄海原発の再稼働をめぐり、菅氏に振り回されたことにも海江田氏は悔しさもにじませた。
玄海原発の再稼働延期は菅氏が昨年7月、再稼働の条件としてストレステスト導入を唐突に打ち出したことによるが、この決定により他の原発の再稼働まで困難になった。
海江田氏は「ストレステストは菅氏サイドから出た」と自らの関与を否定。当時の再稼働判断について「政府の中で反対の意見は表に出ていない。菅氏も6月7日の新成長戦略実現会議では再稼働に触れている」とも語り、脱原発による政権浮揚を狙った菅氏の単なる「思いつき」だったことをにおわせた。
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