がれき試験焼却:市民と対話強調 北九州市長

2012年05月23日

 賛否が渦巻く中、宮城県石巻市から北九州市に搬入された東日本大震災のがれきは23日、西日本で初となる試験焼却が動き始めた。北橋健治市長はこの日の記者会見で「試験焼却で得られたデータを分析し、市民と意見交換した上で(受け入れ可否を)最終判断したい」と改めて理解を求めた。一方、受け入れに反対する人たちはこの日も「がれきを燃やすな」と声を上げ、納得していない。【宍戸護、高橋克哉、上入来尚】

 記者会見に臨んだ北橋市長の表情は、いつもと違って緊張していた。22日の震災がれき搬入で逮捕者が出たことについて、市長は「市担当者がきちんと説明してきただけに、こういう事態になったことは大変残念」。試験焼却に関しては「今回の試験焼却から得られるデータは安全安心の面で重要な根拠になる」と理解を求め、日程通り進める考えを明らかにした。

 また市長は「試験焼却で得られたデータを分析し、専門家に意見を聞いた上で、タウンミーティングのような形をとって市民と対話、説明していく」とし、6月には住民説明会を本格化させる方針も示した。

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