光母子殺害:元少年の実名本差し止め認めず 賠償は認定
毎日新聞 2012年05月23日 13時23分(最終更新 05月23日 13時30分)
出版元側は「元少年は実名の掲載を承諾していた。最高裁の上告棄却を機に、実名と顔写真が報道されており、元少年は少年法の保護の対象から外れた」などと訴えた。
元少年側は本が出版された09年10月、出版差し止めを求める仮処分を申し立てたが、地裁(植屋裁判官)は翌月、「出版前の内容確認の約束があったとは認められない」などと却下した。元少年は提訴した。出版元側も同年12月、「元少年に名誉を傷つけられた」などと約1600万円の賠償を求めて反訴したが、地裁はこの日、請求を棄却した。【中里顕、寺岡俊】