福井県・大飯原発の再稼働について政府の最終判断が近づく中、大阪市の橋下市長が夏場、電力不足の時期に限った運転を提案したのに対し、藤村官房長官は21日朝、これを否定しました。
「福島の事故の対策だけでは、まだ安心できないというのが多くの国民の感覚」(大阪市 橋下徹市長)
大飯原発の再稼働に反対の意向を訴え続けている大阪市の橋下市長。
19日、関西広域連合に大飯原発の安全性を説明に来た細野原発担当大臣にも、強い口調で反対の意見を述べました。
細野大臣は福島の事故を教訓に、電源が喪失しても安全性を確保する、福島並みの津波被害でも燃料を損傷しないなど3つの規準を示して再稼働に理解を求めましたが、橋下市長は「当面の対策でしかない」と批判しました。
「規準3まで目指すには時間がかかるから、1か月なのか、2か月なのか、3か月なのか、そういう動かし方もあると思う」(大阪市 橋下徹市長)
橋下市長はこのように電力不足が深刻になる「夏場だけの稼働」を提案しましたが、藤村官房長官は21日朝、反対の意向を示しました。
「需給の厳しさもだけを踏まえた臨時的な稼働を念頭においていない」(藤村官房長官)
関西の各府県は大飯原発の再稼働に反対していて今後、政府の対応が注目されます。 (05/23 11:07)
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