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津波犠牲者300キロ離れた海岸に5月22日 22時35分
東日本大震災の津波のあと行方不明になっていた宮城県南三陸町の64歳の男性の遺体が、およそ300キロ離れた茨城県鹿嶋市の海岸に漂着していたことが、警察が行った遺体のDNA鑑定で確認されました。
警察によりますと、津波の犠牲者の遺体がこれほど離れた場所で見つかったのは初めてだということです。
この男性の遺体は、去年10月、茨城県鹿嶋市下津の海岸の砂浜で、一部白骨化した状態で見つかりました。
警察がDNA鑑定を行って調べた結果、遺体は宮城県南三陸町の鉄工業、今野政倶さん(64)と分かり、22日、遺族に遺骨が引き渡されたということです。
警察によりますと、去年3月の東日本大震災のあと、今野さんの家族が地元の警察に「鉄工所の車を高台に移動させている最中に津波にのみ込まれた」として、行方不明の届け出をしていました。
南三陸町から遺体が見つかった鹿嶋市まではおよそ300キロ離れていて、宮城県警察本部によりますと、津波の犠牲者の遺体がこれほど離れた場所で見つかったのは初めてだということです。
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