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2012年5月22日(火) 19:55 |
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三井造船、環境に優しいエンジン開発
大型船舶用エンジンの国内シェアで50%を占める三井造船が、玉野市の玉野事業所で開発を進めてきた環境に優しい新たなエンジンが公開されました。
高さ9.8メートルのエンジン。 大きいように感じますが、実はとてもコンパクトに作られています。 大型船舶のディーゼルエンジンは、IMO国際海事機構によって排気ガスに含まれる窒素酸化物の規制が、強化されています。 窒素酸化物は、酸性雨や光化学オキシダントなど地球環境悪化の原因の一つと言われていて、去年、排出量をこれまでより1割削減するよう規制が強化されました。 2016年には、さらに強化され、おととし以前に比べて窒素酸化物の排出量を80%減らさなければならなくなります。 そこで、三井造船は2007年からこの規制をクリアするための新たなエンジンの開発に取り組んできました。 三井造船が開発したエンジンには、窒素酸化物の排出量を減らすためのEGRという装置が、これまでのエンジンと大きさを変えることなく搭載されています。 排気ガスの一部を、再循環させることで、2016年以降の厳しい規制をクリアすることを可能にしました。 三井造船では、来年度中には、このエンジンを実際に船に載せて、実験を重ね、最終的な安全性確認を目指すことにしています。
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