セクハラ:男性教授を停職6カ月 山形大が行為認定 /山形
毎日新聞 2012年05月11日 地方版
山形大は10日、学生に対してセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)行為があったとして、地域教育文化学部の60代男性教授を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
同大は、教授が指導する女子学生に対して、昨年7月から12月まで「不適切な言辞を繰り返したり、身体的な接触があった」と説明している。教え子に性的暴行を行ったとして準強姦(ごうかん)罪で起訴された元柔道選手について「私は彼がかわいそうだと思うがあなたはどう思う」と学生に聞くなど性的な発言を繰り返した。
また、学生と自身の手のひらを合わせるなど研究指導上で必要のない行為があった。学生から大学側に相談があり、教育研究評議会が処分を決めた。教授は一連の行為を認めた上で、「セクハラに当たる認識はなかった。大学に迷惑をかけた」と話しているという。
同大は「被害に遭った学生の特定につながる」として、教授の名前などは公表しなかった。【安藤龍朗】