(左)背中の一文字の線がトレードマークの“ピーちゃん”(右)左手首にリングをはめたような白い毛がポイントの“さしこちゃん”
おサルさんの山に2大アイドルが“デビュー”。大分市の高崎山自然動物園で、背中や腕に珍しい白い毛を生やした2匹の子ザルが観光客の注目を集めている。1月から新聞やテレビで紹介され始めた「ピーちゃん」と、市の初代観光大使が名付け親の「さしこちゃん」。生まれた年も月も同じで共通点は多いが、所属するグループは別。園は「人気を競い合い、高崎山を盛り上げて」と熱い期待を寄せる。
2匹とも雌で2010年6月生まれ。
ピーちゃんはB群(540匹)所属で、羽にも見える背中の一文字の線がトレードマーク。名前はファンの家族連れから付けてもらった。さしこちゃんはC群(713匹)所属で、左手首にリングをはめたような白い毛がポイント。
ともに穏やかな性格で、観光客が近づいても嫌がらない愛嬌(あいきょう)の良さが魅力という。
今のところ人気に優るのはデビューが4カ月早いピーちゃん。背中に白い毛のあるサルは1953年の開園以来初めて確認されたという珍しさもあり、「寄せ場に姿を現した途端、観光客がピーちゃんを追い掛ける」(高崎山)ほどの人気ぶりだ。
一方のさしこちゃんは、大型連休中の2日、人気アイドルグループ「AKB48」のメンバーで大分市出身の指原莉乃さん(19)が命名した。一気に注目度が増したが、本格的な知名度アップはこれから。「本物の“さしこ”さんの人気が高いため、説明を始めると、びっくりする客が多い」(同)という。
今や高崎山の広告塔になりつつある2匹。関係者の期待も高まっている。
案内担当班の木本智リーダー(43)は「肝心の“当事者”は(呼ばれている)名前が自分だと気付かず、なぜ多くの観光客が近くに集まるのか不思議に思っているみたいです」と話し、活躍ぶりを温かく見守っている。
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