スカイツリー:開業初日 10万人を超える人が足運ぶ
毎日新聞 2012年05月23日 07時09分(最終更新 05月23日 08時00分)
一番乗りで眺めた「世界一」の眺望は−−。東京スカイツリータウン(東京都墨田区)は開業初日の22日、10万人を超える客が足を運んだ。雨が降り続くあいにくの空模様だったが、ツリーの展望台に上った人たちは雲の合間に差し込む景色を楽しみ「また来たい」と声を弾ませた。
「新しい日本のシンボルを初日に見たくて」。東京タワーのお膝元である東京都港区の会社員、小林英五(ひでゆき)さん(37)は、高い所が苦手なのに仕事を休んで訪れた。思い切って真下が見えるガラス板の床に立ち「あまりの高さに吸い込まれそうでぞくぞくした。晴れた日にも来てみたい」と照れくさそうだった。
家族4人で来た足立区の会社員、花塚直人さん(30)は、長女紗世ちゃん(4)が生まれた年に初めてツリーの建設現場で家族写真を撮影。以来2〜3カ月おきに撮ってきた写真には子供の成長とツリー完成までの歩みが刻まれている。1年前からは長男の翼君(1)も写真に加わった。「ツリーが家族と共にある気がして初日に来たかった。展望台で4人の写真が撮れて良かった」