新歌舞伎座:跡地に「ベルコ」結婚式場など建設へ 大阪

毎日新聞 2012年05月22日 15時05分(最終更新 05月22日 15時57分)

難波中心部にある旧「新歌舞伎座」(中央、右上が北)=大阪市中央区で、本社ヘリから幾島健太郎撮影
難波中心部にある旧「新歌舞伎座」(中央、右上が北)=大阪市中央区で、本社ヘリから幾島健太郎撮影

 劇場の敷地は約2200平方メートル。御堂筋沿いで、南海電鉄の難波駅や地下鉄なんば駅も近い。不動産登記によると、大手信託銀行が06年6月、劇場を運営する株式会社「新歌舞伎座」から土地の管理や処分の信託を受け、今年3月29日にベルコが買収した。買収額は明らかにしていないが、近隣の公示地価(今年1月1日時点)から、不動産価値は70億円を超えるとみられる。

 ベルコによると、同社は結婚式場とホテル、同社の本社機能などを備えた複合ビルの建設を計画。現在は設計など、計画の具体化を進めており、固まり次第、市への建築確認申請や解体工事などに入るという。ベルコ幹部は「一時より地価も下がってきており、今が進出の好機と捉えた」と話す。

 信用調査会社などによると、ベルコは1969年4月創業。「ベルクラシック」などの名称で、全国34カ所で結婚式場を展開し、「シティホール」の名称で150超の斎場を持つ国内大手の冠婚葬祭会社。昨年度は約587億円を売り上げている。【杉本修作、山田毅】

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