伊太小学校
島田市の焼却場から近い伊太小学校の土壌汚染データです。
株式会社八進にて検査して頂きました。
Cs134 Cs137合算 729.20bq/kg
子どもたちの安全の為、専門家と共に校内の空間線量をくまなく調べました。
そして、かなり高低があることを知り、どんなところがどのくらい危険か、
まずは高いところを土壌測定しました。
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大津小学校
3 の土をたんぽぽ社に検査に出しています。
その結果を電話で連絡頂きました。
Cs134 Cs137合算 1970bq/kg
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今回、測定結果が出てから発表まで大変時間がかかってしまいました。
それには理由があります。
実は島田市では、焼却場周辺の小学校は教育委員会ではなく、
環境課の管轄となっていました。
その為、土壌の採取の許可を校長先生に取るだけでは済まなかったのです。
そういった事情から、他の小学校、教育委員会に働きかけて、
島田市内の小学校の放射線量の計測への協力をさせていただくことにし、
そういったことに時間がかかってしまいました。
「子どもたちの為に、事実を公開してください。」
と島田市の教育委員会と校長先生たちから言っていただきました。
そして、明日の本焼却を前に記者会見を行い、
市に要望書を出すことができました。
ですが、記者会見のTVニュースでは、
小学校の汚染データが公開されることはなかったようです。
みなさん、拡散協力をお願いします。
さて。
ここで知りたくなるのが、試験焼却の前と後で変わったかと言うことです。
その為には、同じ場所の試験焼却の前と後のデータが必要と考える方が多いと思います。
実際、それがあればそれに越したことはないと思います。
しかし、土壌検査は高額で、市民の自主的調査には限界があります。
そのように都合よくデータは揃っていません。
でも、データの数が増えていけば、他に見えてくることがあります。
時間的な差だけではなく、面的な広がりでどのように汚染されているかと言うことです。
焼却場周辺の汚染度とそれ以外の汚染度に明確な差があれば、
焼却場の煙突から出ている煙により汚染されたのではないかと考えるのが自然です。
環境省の言うようにバグフィルターで99.9%取れてはいないということではないでしょうか。
試験焼却前にあんくら島田からの呼びかけで、たくさんの人が自主調査に参加しました。
以下がその時のデータです。
この時の側溝のデータは少ないです。
ですが、1000bq/kgを越えるような汚染はありません。
今回、高い汚染が確認された2つの小学校の類似点は、焼却場からの距離です。
2校とも、3km圏内です。
今回調査が間に合いませんでしたが、もう一校あります。
私たちも今後、調査を継続していきますが、市にも詳細な調査を求めます。
また、下の図は伊太小学校周辺の汚染データですが、(上にある図の下部です)
市道路側溝(農協側)932.9bq/kgは、昨年側溝を掃除していることが確認取れています。
なのにこんなに高いということは、焼却炉の影響である可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
福島第一原発の事故後、私たちの環境は変わってしまいました。
そして、たった10トンのがれきでここまで汚染されたと考えるのは無理があります。
事故後の一般ごみの焼却でも蓄積されていったと考える方が自然です。
焼却を通じて特定の場所に濃縮されていく。
それが分かっているのに、更にそれを増やすような広域処理には反対です。
島田市は年間5000トンをも追加しようとしているのです。
子どもたちを守るため、命を守るため、
どのようなことに気をつけなければならないのか、
どのような場所が危ないのか、そういったことに真正面に向き合えば、
放射性物質の移動など、もっと慎重であるべきだと思います。
行政と住民が一体になってこの問題に向き合っていけることを切に願います。