東京電力福島第一原発の復旧工事に労働者を違法に派遣したとして、福島県警は22日、指定暴力団住吉会系幹部で自称人材派遣業、大和田誠容疑者(33)=福島県二本松市成田町1丁目=を労働者派遣法違反(禁止業務)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
郡山、双葉両署によると、大和田容疑者は昨年5〜7月、配下の組員ら約5人を、栃木県の会社が請け負った福島第一原発の工事現場に派遣し、ケーブル敷設などに従事させた疑いがある。同法は建設業務への労働者派遣を禁じている。
大和田容疑者は、この派遣で百数十万円の利益を得たほか、5年ほど前から各地の建設工事へ労働者派遣を繰り返していた、と話しているという。