日本文化に関する情報を発信する米国のブログ「blogs.yis.ac」では、東京上野にある東京国立博物館に仏像の展示を見に行った米国人女性が感想を記している。
米国では、アジアンテイストなインテリアが人気で、仏像をインテリアの一部としてディスプレイする米国人もいる。ネットショップでも米国の会社で製造された仏像が売られているなど、人気が高い様子がうかがえる。
そんな中、仏像を見に行くことで仏陀の歴史に触れたいと期待を寄せていた筆者。実際には仏像にはもっとアートとしての価値があったと興奮した様子で記している。それぞれの仏像の背景やどれだけ文化的に価値があるかなどに思いを巡らせたという。
中でも特に筆者の興味を引いたのは、地獄や凶悪さを日本風に表現した仏像だった。膝に馬のような顔が描かれているなど、像のディテールが非常に繊細に彫られ、表現力の豊かさを感じたと絶賛している。
筆者は悪をイメージした仏像のユニークな形相は、あらゆる部分が芸術的だと感動した様子。いかにも凶悪そうな表情は怒りや悪魔を表現しており、象徴的だと記している。像に興味を持った筆者がさらに詳しく調べてみたところ、日本文化では、歴史や神話に悪人や鬼が登場することが分かったという。
インテリアとして見ていた仏像が、日本では歴史的に深い意味があり、また趣向を凝らしたユニークなデザインにも発見があった。筆者にとって日本文化への理解をより深めることができたようだ。(編集担当:田島波留・山口幸治)