イラクが韓国向け原油輸出を停止、クルド地方政府との石油開発合意に抗議

2008年 01月 29日 08:03 JST
 
check

 [ドバイ/シンガポール 28日 ロイター] イラク石油省関係筋は28日、韓国のSKエナジー(096770.KS: 株価, 企業情報, レポート)などが参加する企業連合がクルド地方政府との間で結んだ石油開発合意に抗議して、同社向けの原油輸出を停止したことを明らかにした。

 韓国石油公社(KNOC)が率いる同企業連合は、クルド地方政府からイラク北部での石油探査を許可されている。

 イラク政府は従来から、外国企業がクルド地方政府と石油関連の合意を結ぶことは違法であると主張してきた。

 同関係筋によると、イラク政府はSKエナジーに対する日量9万バレルの輸出を1月1日に一時停止。輸出を再開して欲しければ1月31日までにクルド地方政府との合意を撤回するよう要求した。

 韓国産業資源省の高官はこれについて「予想していた。それほど驚きではない」と述べた。また別の高官は、SKエナジーは原油輸入再開よりもクルド地方での石油開発を選択する可能性が高いとの見方を示した。

 SKエナジーのスポークスマンはコメントを控えた。

写真

IPOめぐりMスタンレー調査も

米フェイスブックIPOで主幹事を務めたモルガン・スタンレーが、直前にネガティブな情報を機関投資家に伝えた疑いが浮上。
  記事の全文 | 特集ページ