ダイドードリンコは21日、果物入りゼリー製造販売のたらみ(長崎市、清水周英社長)を110億円で買収すると発表した。人口減少で主力の清涼飲料市場が伸び悩んでおり、たらみ買収で新事業に参入する。飲料販売の9割弱を自動販売機に依存するダイドーはコンビニエンスストアやスーパーなど、たらみの販路を活用する狙いもある。
たらみの親会社の投資ファンドから6月29日に発行済み株式を全て買い取る。ダイエット志向などもあり果物ゼリーの市場は成長が見込める。参入により事業の幅を広げる。ダイドーの資金や人材を活用し、果物ゼリーの拡販を目指す。
たらみの販路を生かして清涼飲料をコンビニやスーパーに売り込む。自販機以外の販売比率を現在の1割から2015年1月期に2割に引き上げる考え。
たらみは1969年創業で、果物加工食品の専門メーカー。果実入りゼリー「くだもの屋さん」や果汁入り「おいしい蒟蒻ゼリー」などを製造販売する。11年12月期の連結売上高は前の期比11%増の約145億円、営業利益は同10%増の10億円だった。
ダイドードリンコ、たらみ、清水周英、ダイドー
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