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<新歌舞伎座>跡地に「ベルコ」結婚式場など建設へ 大阪

毎日新聞 5月22日(火)15時5分配信

<新歌舞伎座>跡地に「ベルコ」結婚式場など建設へ 大阪
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難波中心部にある旧「新歌舞伎座」(中央、右上が北)=大阪市中央区で、本社ヘリから幾島健太郎撮影
 老朽化のため閉鎖された大阪市中央区難波4の「新歌舞伎座」跡地に、大手の冠婚葬祭会社「ベルコ」(兵庫県西宮市)が、結婚式場とホテルなどの複合施設の建設を計画していることが分かった。大阪・ミナミの一等地だが、これまで具体的な事業計画は明らかになっていなかった。ベルコは既に今年3月末に用地を取得しており、数年後の開業を目指すという。

 新歌舞伎座は日本を代表する建築家、村野藤吾(故人)が設計し、1958年に開場。杉良太郎さん、五木ひろしさんらによる座長公演で集客し、ミナミのシンボルとして親しまれていた。しかし老朽化に伴い09年6月に閉館し、10年9月に近鉄・大阪上本町駅南の複合ビル「上本町YUFURA」(同市天王寺区)に移転。現在は劇場の建物がそのまま残っている。

 劇場の敷地は約2200平方メートル。御堂筋沿いで、南海電鉄の難波駅や地下鉄なんば駅も近い。不動産登記によると、大手信託銀行が06年6月、劇場を運営する株式会社「新歌舞伎座」から土地の管理や処分の信託を受け、今年3月29日にベルコが買収した。買収額は明らかにしていないが、近隣の公示地価(今年1月1日時点)から、不動産価値は70億円を超えるとみられる。

 ベルコによると、同社は結婚式場とホテル、同社の本社機能などを備えた複合ビルの建設を計画。現在は設計など、計画の具体化を進めており、固まり次第、市への建築確認申請や解体工事などに入るという。ベルコ幹部は「一時より地価も下がってきており、今が進出の好機と捉えた」と話す。

 信用調査会社などによると、ベルコは1969年4月創業。「ベルクラシック」などの名称で、全国34カ所で結婚式場を展開し、「シティホール」の名称で150超の斎場を持つ国内大手の冠婚葬祭会社。昨年度は約587億円を売り上げている。【杉本修作、山田毅】

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最終更新:5月22日(火)15時57分

毎日新聞

 

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