東京スカイツリー開業:王さん展望台に一番乗り
2012年05月23日
ツリー本体の開場式を行った後、地上350メートルの第1展望台「天望デッキ」と450メートルの第2展望台「天望回廊」に、招待客らとともに“一番乗り”。雲の切れ間から時折のぞく地元の街を眺め「戦後の食べる物もない時代にこの辺りで過ごしました。こういうところで跳びはねていたんだなあとタイムスリップした感じだね。子供の頃の小遣いは1日10円。肉屋さんのコロッケを立ったまま、何も付けずに食べていましたね」と感慨深げだった。
1940年に墨田区八広で生まれ、業平小学校時代に野球を始めた。本所中学時代には「厩四ケープハーツ」という大人のチームに入って野球に明け暮れた。後に巨人で王さんに一本足打法を伝授した荒川博元打撃コーチと運命的に出会ったのがこの頃のこと。当時、毎日オリオンズ(現ロッテ)の外野手だった荒川氏が散歩中、たまたまグラウンド(錦糸公園)を通りかかり、王少年の長打力に注目して左打ちを勧めたのがきっかけ。“世界の王”の原点がここにある。