禁煙で合格率アップ 河合塾など浪人生調査
禁煙すると浪人生の大学合格率がアップするとの調査結果を、大手予備校の河合塾と名鉄病院(名古屋市)の研究グループが29日までにまとめた。6月5日の日本呼吸器学会東海地方学会で発表する。
5月31日は「世界禁煙デー」。調査した名鉄病院呼吸器科の磯村毅医師は「ストレスからたばこに手を出す受験生がいるが、是非禁煙して志望校を射止めてほしい」と話している。
磯村医師らは河合塾の寮に住む男性浪人生の喫煙実態を調べた。喫煙者には禁煙を繰り返し勧め、合否状況が確認できた59人についてデータをまとめた。
その結果、喫煙を続けた11人が計81の試験のうち21の試験に受かり合格率が約26%だったのに対し、禁煙に成功した8人の合格率は約37%と高かった。
もともとたばこを吸わない40人の合格率は約41%と、喫煙継続者より約15ポイントも高かった。
【共同通信】
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