NHK福岡のニュース　福岡放送局

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飲酒運転の元救急隊員に有罪

酒を飲んで盗んだ車を運転した罪に問われている福岡市消防局の元職員に、福岡地方裁判所は、「飲酒運転の撲滅に向けて官民挙げての取り組みが強化される中での犯行で、厳しい非難を免れない」として執行猶予の付いた有罪判決を言い渡しました。
福岡市消防局の救急隊員だった藤健二郎被告（２１）は、ことし２月、久留米市で駐車場に止めてあった乗用車を盗み、酒を飲んだ状態で運転したとして窃盗と道路交通法違反の罪に問われています。２２日の判決で福岡地方裁判所の吉戒純一裁判官は、「帰宅するための足代わりに車を盗んだ身勝手な動機に酌むべき余地はなく、酒気を帯びて３０キロ以上運転した甚だ危険な犯行だ。悲惨な事故が後を絶たず、飲酒運転の撲滅に向けて官民挙げての取り組みが強化される中、人命救助にかかわる消防署の救急係に勤務し飲酒運転の危険性についても教育を受けていたのに犯行に及んでいて、厳しい非難を免れない」と指摘しました。その一方で、「懲戒免職になり、一定の社会的制裁を受けている」として、藤被告に懲役１年２ヶ月、執行猶予３年の有罪判決を言い渡しました。

05月22日　17時58分

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