(2012年5月22日 16:02)
宮城県石巻市から東日本大震災で発生したがれきの受け入れを検討している北九州市に22日、試験焼却する予定の木くずが到着しました。
しかし受け入れに反対する市民団体の抗議にあい、膠着状態が続きました。
午前9時ごろ、木くずが運び込まれる北九州市小倉北区の日明積出基地前には、受け入れに反対する市民約40人が座り込みを行いました。
石巻市からトラック28台を使用し、3日間かけて運ばれてきた木くずは約80トン。
23日から北九州市が行う試験焼却のため、一時倉庫に運び込まれ、施設内の放射線量の計測などが行われる予定でした。
しかし反対派の人々の抵抗は激しく、ついには警察官50人が出動し抗議活動を排除してトラックを工場の前まで移動させました。
その後、門の前で再度座り込みを開始。
トラックの到着から6時間余りが経過した午後4時ごろ。
トラックの進入を阻んだ市民は、警察の強制排除を受けました。
23日から小倉北区と門司区の清掃工場で予定していた試験焼却について、北九州市は予定通り行う方針です。
北橋市長は、試験焼却前後の放射線量などの測定結果や有識者による検討会の意見などを参考に、来月受け入れについて判断するとしています。
|