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'12/5/22

今月末で尾道―弓削航路廃止



 瀬戸内クルージング(笠岡市)は今月末で、尾道駅前(尾道市東御所町)と弓削港(愛媛県上島町)を結ぶ定期航路を廃止する。利用者の低迷に加え、燃料費の高騰などに対応しきれず、行政支援も得られなかったため。自力の交通手段を持たない島の高齢者の生活に大きな影響を与えることになる。

 2001年4月に就航した。尾道駅前から金山港(因島田熊町)や土生港(因島土生町)を経由して弓削港まで約50分。快速船が1日6往復する。08年ごろには1日約90人の乗客があったが、現在は40〜50人と半減した。11年に上島町の生名島と佐島を結ぶ生名橋が開通したことなどが影響したとみられる。

 航路存続に向け、上島町のNPO法人などが同町に支援を要望していたが、まとまらなかった。同社は燃料費や修理代の負担が増す一方で、乗客数の改善も見込まれないため廃止を決めたという。

【写真説明】5月末の廃止が決まった尾道駅前―弓削港の定期便(土生港)




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