トップページ社会ニュース一覧1号機格納容器 水位約40cmか
ニュース詳細

1号機格納容器 水位約40cmか
5月22日 18時2分

1号機格納容器 水位約40cmか
K10052991811_1205221815_1205221821

東京電力福島第一原子力発電所の1号機について独立行政法人が解析した結果、格納容器の中にある水が想定より大幅に少ないおよそ40センチしかたまっていないとみられ、容器の下の方から水が漏れている可能性があることが分かりました。
水が想定より少ない状態は2号機でも内視鏡による調査で確認されていて、溶け落ちた燃料を取り出す作業がより困難になると懸念されています。

独立行政法人、原子力安全基盤機構が、1号機の格納容器の中の圧力などを基にコンピューターで解析した結果、内部の水が、東京電力が想定している2メートルより大幅に少ないおよそ40センチしかたまっていないとみられることが分かりました。
この高さには、格納容器と下にある圧力抑制室をつなぐ配管があり、解析では、この配管に直径2センチ程度の穴があって、水が漏れている可能性があると推定しています。
この結果について、東京電力は「1号機の水温は30度程度と低く抑えられていて、格納容器の中の核燃料は冷やされている」と説明しています。
福島第一原発では、ことし3月、2号機でも東京電力が内視鏡による調査をした結果、水が60センチしかたまっていないことが明らかになっています。
東京電力は、廃炉に向けて格納容器を水で満たしメルトダウンで溶け落ちた燃料を取り出す計画で、2号機に続いて1号機でも容器の下の方からの水漏れの可能性が出てきたことで、穴を発見し塞ぐ作業がより困難になると懸念されています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ