野田首相:「バラマキ・オバカ」過去のHP発言をおわび

毎日新聞 2012年05月21日 19時35分(最終更新 05月21日 19時54分)

衆院社会保障と税の一体改革特別委で質問に立つ石原伸晃自民党幹事長(左)と、質問を聞く野田佳彦首相=国会内で2012年5月21日、藤井太郎撮影
衆院社会保障と税の一体改革特別委で質問に立つ石原伸晃自民党幹事長(左)と、質問を聞く野田佳彦首相=国会内で2012年5月21日、藤井太郎撮影

 野田佳彦首相が21日の衆院社会保障と税の一体改革特別委員会で、08年12月の自身のホームページ上での発言について、頭を下げる一幕があった。

 首相は、同ホームページで、当時の麻生太郎首相がリーマン・ショックを受け国際通貨基金(IMF)へ1000億ドル(当時のレートで約10兆円)の拠出方針を示したことを、「国際社会でもばらまき政策で存在感を示そうとしている。米国の次期大統領は言葉に力がある『バラク・オバマ』さん、日本の首相は言葉がすべる『バラマキ・オバカ』さん」とやゆしていた。

 ところが、野田首相は18、19両日に米国で開かれた主要8カ国首脳会議(G8サミット)で、欧州債務危機の拡大防止のため、IMFへ600億ドル(約4兆7500億円)の資金拠出を表明したばかり。

 自民党の石原伸晃幹事長から過去の発言について訂正を求められた首相は、「妥当な表現でなかったとおわびする。今回は個別国の信用不安が、ユーロ圏だけでなく世界経済全体に広がる可能性があるとの危機感からだ」と釈明した。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ