「老化の時計」を遅らせるための、
アンチエイジンク。

 身体の中には、小さな、けれどもきわめて精密な時計が組み込まれています。それはカチコチ・・・と無情に時を刻みながら、「老い」という好ましくない方向に追い立てていく時計です。
 〈この時計を止めたい〉−誰もがそう思うことでしょう。しかし、この時計は、ただ願うだけでは止まりません。むしろ何もしなければ、そのスピードを速めるだけです。反対に今、正しい対処を施すことで、その「老化の時計」を遅らせることはできます。
10歳〜20歳若い心身を得て、元気で聡明な70〜80蔵を迎えるための医学。それが「アンチエイジング」(抗加齢)の医学です。それはとりもなおさず究極の予防医学であるともいえます。

40歳を境にあらわれ始める「老化のサイン」。

 ひとの老化は、「さぴる」「しぼむ」「風化する」という三大老化作用の相乗的な関わりによって進行し、40歳を境に目に見えて自覚しはじめます。
 次第に地球の重力に勝てなくなり、見た目から身体つきが変わり、口の中もむし歯や歯周病で歯を失い入れ歯を入れるなど、その様子に愕然とする一方で、身体の内部でも老化が進行し始め、同時にガン遺伝子にもスイッチが入り、数年から十数年後の重大な事態へと着実に向かっていきます。
 まずはこうした老化のサインに気づくこと。そして、そのためのチェックを怠らないこと。すなわち自分の身体を正しく知ることから、アンチエイジング〈抗加齢〉は始まります。

ドライマウスの原因
■ドライマウスとは

 ドライマウスとは、その名の通り、口腔乾燥症のことをいいます。これは口の中の水分が減少し、口が乾燥する症状で、進行すると不快感や舌に痛みが生じることもあり、さらに食事を摂るのが困難になります。唾液が出ないことによって、むし歯・歯周炎・感染症にかかりやすくなります。高齢者の、とくに女性に多くみられる症状ですが、最近では、このドライマウスの症状が幅広い年齢層に急増しているともいわれています。

唾液の役割とアンチエイジング

唾液に含まれる成長因子や抗菌物質などは、全身の健康を維持し、とくにアンチエイジング(抗加齢)にとってとても重要な物質を多種多様に含みます。このような働きをもつ唾液が不足するドライマウスは、さまざまな不快症状を生じ、生活の質〈QOL〉を著しく低下させます。