証拠偽装:元警部補ら起訴内容認める 大阪

毎日新聞 2012年05月22日 12時20分(最終更新 05月22日 12時50分)

 大阪府警八尾署で、事件と無関係の木刀を証拠品に偽装したとして、証拠隠滅の罪に問われた元警部補、久保優二(54)▽巡査部長、三好貴幸(37)▽同、田口洋平(33)の3被告の初公判が22日、大阪地裁(島田一裁判長)であった。3人は起訴内容を認め、検察側は久保被告に罰金20万円、三好、田口両被告に罰金10万円を求刑した。

 3人は略式起訴されたが、大阪簡裁が「略式不相当」と判断し、地裁に審理を移送していた。

 冒頭陳述で、検察側は「事件直前、3人は電車内で騒いで乗客とトラブルを起こしており、証拠品紛失まで発覚すれば職を失いかねないと考え、犯行に及んだ」と指摘した。被告人質問では、久保被告が「三好、田口両被告に偽装を指示した」と述べた。

 起訴状によると、3人は八尾署生活安全課に所属していた昨年10月、府警の月例指導に際し、事件と無関係の木刀に証拠品の札を付け、証拠品と偽装したとされる。3人は府懲戒処分を受け、久保被告は依願退職した。【渋江千春】

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

まいまいクラブ

毎日RT

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞のCM

毎日新聞Androidアプリ