藤村修官房長官は21日午前の記者会見で、大阪市の橋下徹市長が19日に関西電力大飯原発3、4号機の期間限定の再稼働にいったん言及したことについて「電力需給の厳しさだけを踏まえた臨時的稼働を念頭に置いているわけではない」と述べた。
橋下市長が出席した19日の関西広域連合の会合で、細野豪志原発事故担当相らが再稼働への理解を求めたことに関しては「(関西地域への説明が)全て終わったという判断ではない」とし、今後も要請があれば話し合う方針を示した。
会合で橋下市長は、電力需給が特に逼迫(ひっぱく)する夏季に限定した大飯原発の再稼働を念頭に「1カ月から3カ月だけという動かし方もある」と発言。会合後には、現在の政府の手続きでは大飯原発の再稼働は認められないとの考えをあらためて強調したが、細野氏は臨時再稼働について枝野幸男経済産業相らと協議する意向を示していた。