おとといの、彼の態度から
だんだん、気持ちが本当にさめて
きてしまった
それも自分では認めたくなくて
まだ、彼のそばにいるみたい
本当に、みじんも愛情がなくなって
憎しみすら感じてきたら、その時
昨日のテープを持ち出して来て
やっぱり、駄目だった
信頼できないといって、彼と
別れればいい
好きでいることも、抑えたいし
かといって、嫌いにもなりたく
ないんだろうね
どうなるか、自然にまかせて
いたら、どうも、嫌い方面に
向いてきているみたいね
まあ、彼の方も別れを視野に
入れているだろうけどね
ただ、自分でも驚くのがね
以前なら彼がする釣りの
話しを、本当に一生懸命に
聞くのだけど
今は、はいはい、そうですかと
いう感じにしか聞けない
口では、へえーー、そうなの?
と、大げさに驚くけど
全然きいちゃいない。
どうだっていいことに
なりつつあるんだね
彼は私と釣りに行きたがって
いるけど、それも、車を出して
くれとしか聞こえない
でも、そんな夜明け前によ
わざわざ1時間以上かけて
神奈川のはずれに送っていって
船にのって、夕方帰る彼を
待つって、ねえ
近所になにもないの
30分くらいの町に、何もない
そんなところで、半日も待つなんて
ねえ
元妻と別れた直後は、いいよ
これからは、私が車を出すよと
言ったけど、今はそんな気もない
彼はわかってないんだね
自分のことしか考えてない
人間に、人はそうそう甘くない
話合いをしようとすれば
すぐ眠ってしまうし
起こそうとすれば、怒るし
別れるかどうかの話合い
なのに、寝るってどういうこと?
しかも、1度だけじゃない
この日は特別疲れていてなんて
そういうわけじゃないのに
都合悪くなると向き合わない
ねむくなるんだね
それも、今回すごく嫌だった
私が食事もとれずに、いるのに
それを、思いやる気持ちさえない
自分からまいた種なのに
それを、一切考えない
立派な人だと思ったよ
すると、私は自分が一番正しいと
思っているとかなんとか
私を批判するけど
無理だね、私もちゃんとした
分析で批判されるなら、聞くけど
自分が正しいと思うかなんて
それは、ほぼ全員でしょ?って思うし
それに、私に口で勝てるわけがない
なにが正しいかなんて、どうでもいい
ただ、恋愛においてのみ、私は
あなたと話していて
それはまぎれもなくふたりの問題で
そこに正しいとか、ちがうとかでなく
それはおかしいんじゃない?という
確認をしてるんでしょ?と私
なにも難しい社会経済がどうのと
いう話しじゃなくて、ふたりの問題を
話しているだけでしょ?
それで、なんで、私の人間性まで
出てくる必要があるの?
困ることがあった、でも、それにも
何にでも理由があるはずだから
それは、何でなの?と聞いているだけ
そして、その理由が解消できないと
いうことなら、ふたりでいる意味がないねと
そういう話しをしてるんでしょ?と私がいう
彼は頭は馬鹿ではないが
回転という意味なら、私の方が早い
だから、言葉も次々に出てくる私に対して
彼の反応は驚くほどにぶい
自分の回転の遅さにきがつく人は
決まって、そんなの考えたこともないとか
考えすぎだという言葉をいう
考えられなければ、今、考えれば
いいだけで、5秒で考えればいいしね
考えすぎというのは、なにかをこねくり
まわして本質もわからなくした結論を
出した時に考えすぎという言葉になるけど
考えられない人が考えた人の意見を
考えすぎというのは、ごめんなさい
自分の頭はついていきませんと
言った方がいい
考えなら、考えすぎてでもちゃんと
答えを出した方がいいのだから
考えて悪いことなどないのだから
彼は普段は私のこういうところにも
尊敬していたけど、自分に火が
まわってくると、それが今度は批判になる
私も彼の抜けたところも好きだったけど
こうやって何かあると、その責任のなさに
愕然とくる
恋愛は、幻の上に成り立っているのかも
しれない
彼が私を批判した最近の言葉は
全部、彼が直前に言った考えもない
言葉のせいなのだ
離婚した元妻の写真だって
私には目ざわり
思い出にと思うなら
なぜ、こっぴどく捨てた?
浮気してる夫を何度も
1週間待つとか、1カ月待つとか
いう言葉で、反省を促しても
彼は、私という獲物を逃がしたく
なくて、私とは、別れたくないと言った
ばれたあとなんだから、
俺は妻が大切と言われれば
仕方ないことだったのに
自分を責めるから彼女を
嫌っていった
そして、離婚を彼から切り出すと
元妻は、じゃあお金ちょうだいと
言う話になった
そして、どんどんマンションの契約を
打ち切り、引越しをする日にちを決め
お前も、マンション探しなといって
自分の荷物をまとめだした
ある日、彼から電話で帰宅したら
元妻の顔が土色だという
大丈夫なの?と心配したけど
メイクもしないのだから、色黒の
彼女が土色になるのは
あり得るけれどと思ったけれど
それを、まるで、ちょっと
笑うような感じで、それでさーー
土みたいな色なんだよねーーって
言って笑った
薬飲むんじゃない?と聞いたら
かもね という
ちょっと恐ろしさも感じたその
冷たさだったけどね
翌日、お約束のように薬を
飲んだ彼女
でも、私は女だからわかる
彼女には彼のために死ぬ気はない
彼を引き止める最後の演出だと
最初からわかっていた
彼から電話で、くすりのんでさーーと
連絡があって、胃洗浄は?と
聞くと、ああ、あれは、どれだけ
飲んでも死なない薬だから
寝てればなおるからという
どれだけ飲んだの?ときくと
これだけというんだけど
それはありえない
いくら弱い薬でも、それを飲めば
意識などないはず
たぶん、すぐに手に入る、のみ終わった
錠剤の袋をおいているんだと私は思った
彼はそれを全部飲んだと思っているのに
それなのに、ゆさぶったら起きたし
さわらないでと泣いたから大丈夫だと言ってた
それで、朝になって、お前、仕事に行けと
言って、会社にいかせたんだと彼から
電話をもらったこと忘れてないよ
すごいことを、するんだな
私ならいくら愛情なくなって、別れると
決まってもここまで、冷たくできないと
それに、それを一部始終私に言うなんて
元妻はどんなにかわいそうかな?
ちょっと人間としての道は外れてる
気がしたんだよ
薬を飲むのが、演出だとしても
それは、待ってよ、出て行かないでよ
まだ、嫌だよというサイン
触らないでというのも、お願い、抱いて
あやまって、私をもう1度愛してという
最後の願いだったのに
彼は、それを、気にもせず
どんどん引越しを決めていったのだからね
これは、おそろしい冷たさだなと
思ったのを覚えている
だから、彼に土下座して謝るとか
反省するとか自分が悪いとかは
そういう気持ちは一切もてないのだと
知っていた
ある時、帰ったらごはんがなくてと
彼が言う
元妻は帰宅していてもう食べたという
それで?と聞くと
近所のスーパーにのり巻き買いにきてると
電話があった
ご飯作ってもらえないんだ
でも、お金は渡しているだから
それは困るよって冷静に言ったら?というと
別にいいよ、スーパーあるしという
ふーーん。
後日、よく聞くと、ご飯ありますか?と
帰る間際にメールしても返信なくて
帰って、ないから、どうして?と聞くと
なんで、私がご飯つくらなくちゃいけないの?と
言われて、またしぶしぶスーパーへ
その時の彼のセリフが
私、体調が悪くて、メールできなかったのと
言えば、俺だって鬼じゃないんだから
じゃあ、あいつの分ものり巻き買って
いこうとか思うのに、 と言ってた
ええ?その次元なの?と思った
わざと、わざとあえてないと言ってる
その気持ちがわからないんだよね
それに本当に何も食べたくなかったのかも
しれないしね
作る気力もなくなるよね
なんで今頃そんな話なのかといえば
元妻にした仕打ちはやがては
私にもくるってことでそれを思いだして
いるってこと
でも、やがてそうだとしても
私は元妻とはちがう
怒って物を投げたりしない
そういうレベルで喧嘩して
彼に、またかと思われるのが嫌だからね
でも、彼は気の毒だ
元妻の時もそうだけど
浮気をわかってしまって、わかっても
あやまらない
元妻はずっと、自分を抱かずに
他の女を4泊5日抱いていたことを
死ぬほどいやで、悔しかったはず
それでも気をとりなおして
自分を抱いてと迫ったけど
酒を飲んだ勢いで迫ったけど
よってるんだねといって
彼には、寝かされてしまって
後日、彼は私に
今更 抱けないよ
勃起しないもん、彼女にはと
言っていたんだから
かわいそうなことを言うよね
それでも、元妻は待って
抱いてくれると信じて
たしか、また迫ったんだよね
抱いて って
彼は当然、どういうわけだか
元妻にはある時期からまったく
勃起しなくなっていた
それが6年とかだったかな
それでも抱けなくて
私が肩をもつのはおかしいけど
だったら、ごめん、俺、Edなんだ
他の女も抱いたと思っているだろうけど
ちがうんだ
お前を抱けなくて悩んでいて
他の女に助けてもらって治療してるけど
ごめん、まだ治ってないんだ
とか言ってあげればいいのにね
そうすれば、抱かれないのは自分だけとは
思わず、浮気でもないと言って欲しかった
だろうに
彼に、なんで、他の女としてるって風に
想わせたの?どうして病気だからしてないよ
って、言ってあげなかったの?と聞いても
うーーん、だって嘘だからという
嘘も方便ってこういう時つかうのでしょ?
そして日々、喧嘩が多くなっていって
あの地震があって
彼は仕事の関係で、家をあけたのだけど
そして、向こうで考えてひとりで
離婚を決めたのだという
理由は?と聞くと
うーーん、一生、暮らすのは
もう無理かな?早い方がいいと思ってと
いう答えだった
ふたりで考えた結論でなく
彼が離婚を決め、帰ってきて離婚をする
意思を告げたという
あまりにも酷なことだけど
そういう旦那をコントロールしなくちゃ
いけないのかもしれないね
そもそも、愛を知らない男なのだから
自分しか、大事でない人と結婚して
しまったのだからね
話しは今に戻って
彼は自分が住んでいるところに
私が待っている時は
決まって、ただいまーーと言って
帰ってくる
その声を聞くと、ふーーんと思う
彼は一瞬もひとりになることなく
元妻から私に乗り換えて
ただいまを、今度は私に言うんだねと
私から乗換られなければ、次は
誰にただいまを言うんだろう
精神面なら楽しい女は気楽な女は
いると思う
けれど、彼の生活も支える女は
今はみつからないだろう
元妻が必死に奪いとった、慰謝料の
おかげで、あと1年は貧乏なんだから
私は私でどうあるべきなのか
きっと、答えはもうすぐでるのだろうね
でも、こんなにも早くに彼への
憎悪が生まれてくるとは思ってなかった
人は、何か間違いをすることもある
私だって、他になにもなかったかといえば
そんなことはない
他の男とキスもしたしね
うふふ
でも、ばれたときに対応って大事
何故、そうなってしまったのかを
どうつくろっても、事情のある感じの
話しにまとめていかなければ、だめ
それができずに、はい、しましたなら
馬鹿まるだし
それに証拠を残してもだめ
証拠こそのがれられないし
作り話しもできないしね
今の彼は、誰かに嫉妬したり
焼いたりしたことが一度もないという
つまり、本気で人を愛したことがないのかも
しれない
不安になったりもしないという
すごい、へえーーって思う
でも、その不安になる気持ちの方が
普通なような気がする
裏切られたことがあるからその気持ちを
ブロックしてしまったのではないか?って
思ったりする
だから、人を心底は信じないという
だから平気なのかもしれないね
私が、彼になんでもゆるして
なんでもよくして、尽くして
彼を心底、愛したふりをして
最後に、どっかーーんと
裏切ったら、どうなるのかな?
そんなことも考える
彼を死にたくなるほど裏切ることが
できる人がいたら
その人が彼にとって必要な人なのかもしれない
自分が嫉妬しないから、嫉妬する人間は
みな、適なのだ
自分に苦言をいうのは、最低なのだと思う
だから、私はもう知らない
さっき、彼から電話があった
結局、釣りに遠いところまで
送ってほしいらしいのだけど
私はやなこった
離婚した直後なら別だけど
今、彼の勝手さを知ってからは
なんで、私が?って思う
思わず、レンタカーは?と聞くと
俺、今 お金ないしという
じゃあ、カード払いにすればいいのに
結局、もったいないんでしょ
私だって車だせばただじゃないし
ガソリン代だって、高速代だって
彼は絶対に出さないしね
そんなまぬけなことできないしね
都合よくなんてね
それで別の提案をしたら
自分は大物釣りたいから、ダメで
すると、電話で話してると長くなるからと
言いだした。
ばっかじゃない。
こっちからかけた電話にはいくらでも
話すのに、
まあ、貧乏だとそうなのかもしれないけどね
今までいろんなこと面倒みてあげたのは
それなりな、関係でいることが前提だったけど
調子こいてきた彼には、それがわからない
この辺で人をなめるとどうなるか
わかってもらうのも良い手なのかもしれない
私もそろそろ、誰かを探すべきなのかもしれない
それにしても、本当に自分さえよければいい
男だと思う
なんで、私が寝ないで送迎してあげて
そこで、八時間もまたせて、たかが
釣った魚を食べたいと思うのだか
あるわけないだろ
しかも、1万円近くも持ち出して
彼が経費を払って頼むなんて
ことはない、私の車や私のお金は
つかっていいと思っているんだからね
冗談じゃない、
もちろん、そうしてあげたいと
思う場合もあるだろうけど
それは、その人がそういう人だった
場合に限るんだよね
金の切れ目が縁の切れ目なんて
言葉があるけど、馬鹿いうんじゃない
精力の落ち目が縁の切れ目だよ
あらあら。なんだか、彼に対して
憎悪?感じてる?
かもね
まあ、憎悪くらいないと
別れられないからそれもいいかもね
だんだん、気持ちが本当にさめて
きてしまった
それも自分では認めたくなくて
まだ、彼のそばにいるみたい
本当に、みじんも愛情がなくなって
憎しみすら感じてきたら、その時
昨日のテープを持ち出して来て
やっぱり、駄目だった
信頼できないといって、彼と
別れればいい
好きでいることも、抑えたいし
かといって、嫌いにもなりたく
ないんだろうね
どうなるか、自然にまかせて
いたら、どうも、嫌い方面に
向いてきているみたいね
まあ、彼の方も別れを視野に
入れているだろうけどね
ただ、自分でも驚くのがね
以前なら彼がする釣りの
話しを、本当に一生懸命に
聞くのだけど
今は、はいはい、そうですかと
いう感じにしか聞けない
口では、へえーー、そうなの?
と、大げさに驚くけど
全然きいちゃいない。
どうだっていいことに
なりつつあるんだね
彼は私と釣りに行きたがって
いるけど、それも、車を出して
くれとしか聞こえない
でも、そんな夜明け前によ
わざわざ1時間以上かけて
神奈川のはずれに送っていって
船にのって、夕方帰る彼を
待つって、ねえ
近所になにもないの
30分くらいの町に、何もない
そんなところで、半日も待つなんて
ねえ
元妻と別れた直後は、いいよ
これからは、私が車を出すよと
言ったけど、今はそんな気もない
彼はわかってないんだね
自分のことしか考えてない
人間に、人はそうそう甘くない
話合いをしようとすれば
すぐ眠ってしまうし
起こそうとすれば、怒るし
別れるかどうかの話合い
なのに、寝るってどういうこと?
しかも、1度だけじゃない
この日は特別疲れていてなんて
そういうわけじゃないのに
都合悪くなると向き合わない
ねむくなるんだね
それも、今回すごく嫌だった
私が食事もとれずに、いるのに
それを、思いやる気持ちさえない
自分からまいた種なのに
それを、一切考えない
立派な人だと思ったよ
すると、私は自分が一番正しいと
思っているとかなんとか
私を批判するけど
無理だね、私もちゃんとした
分析で批判されるなら、聞くけど
自分が正しいと思うかなんて
それは、ほぼ全員でしょ?って思うし
それに、私に口で勝てるわけがない
なにが正しいかなんて、どうでもいい
ただ、恋愛においてのみ、私は
あなたと話していて
それはまぎれもなくふたりの問題で
そこに正しいとか、ちがうとかでなく
それはおかしいんじゃない?という
確認をしてるんでしょ?と私
なにも難しい社会経済がどうのと
いう話しじゃなくて、ふたりの問題を
話しているだけでしょ?
それで、なんで、私の人間性まで
出てくる必要があるの?
困ることがあった、でも、それにも
何にでも理由があるはずだから
それは、何でなの?と聞いているだけ
そして、その理由が解消できないと
いうことなら、ふたりでいる意味がないねと
そういう話しをしてるんでしょ?と私がいう
彼は頭は馬鹿ではないが
回転という意味なら、私の方が早い
だから、言葉も次々に出てくる私に対して
彼の反応は驚くほどにぶい
自分の回転の遅さにきがつく人は
決まって、そんなの考えたこともないとか
考えすぎだという言葉をいう
考えられなければ、今、考えれば
いいだけで、5秒で考えればいいしね
考えすぎというのは、なにかをこねくり
まわして本質もわからなくした結論を
出した時に考えすぎという言葉になるけど
考えられない人が考えた人の意見を
考えすぎというのは、ごめんなさい
自分の頭はついていきませんと
言った方がいい
考えなら、考えすぎてでもちゃんと
答えを出した方がいいのだから
考えて悪いことなどないのだから
彼は普段は私のこういうところにも
尊敬していたけど、自分に火が
まわってくると、それが今度は批判になる
私も彼の抜けたところも好きだったけど
こうやって何かあると、その責任のなさに
愕然とくる
恋愛は、幻の上に成り立っているのかも
しれない
彼が私を批判した最近の言葉は
全部、彼が直前に言った考えもない
言葉のせいなのだ
離婚した元妻の写真だって
私には目ざわり
思い出にと思うなら
なぜ、こっぴどく捨てた?
浮気してる夫を何度も
1週間待つとか、1カ月待つとか
いう言葉で、反省を促しても
彼は、私という獲物を逃がしたく
なくて、私とは、別れたくないと言った
ばれたあとなんだから、
俺は妻が大切と言われれば
仕方ないことだったのに
自分を責めるから彼女を
嫌っていった
そして、離婚を彼から切り出すと
元妻は、じゃあお金ちょうだいと
言う話になった
そして、どんどんマンションの契約を
打ち切り、引越しをする日にちを決め
お前も、マンション探しなといって
自分の荷物をまとめだした
ある日、彼から電話で帰宅したら
元妻の顔が土色だという
大丈夫なの?と心配したけど
メイクもしないのだから、色黒の
彼女が土色になるのは
あり得るけれどと思ったけれど
それを、まるで、ちょっと
笑うような感じで、それでさーー
土みたいな色なんだよねーーって
言って笑った
薬飲むんじゃない?と聞いたら
かもね という
ちょっと恐ろしさも感じたその
冷たさだったけどね
翌日、お約束のように薬を
飲んだ彼女
でも、私は女だからわかる
彼女には彼のために死ぬ気はない
彼を引き止める最後の演出だと
最初からわかっていた
彼から電話で、くすりのんでさーーと
連絡があって、胃洗浄は?と
聞くと、ああ、あれは、どれだけ
飲んでも死なない薬だから
寝てればなおるからという
どれだけ飲んだの?ときくと
これだけというんだけど
それはありえない
いくら弱い薬でも、それを飲めば
意識などないはず
たぶん、すぐに手に入る、のみ終わった
錠剤の袋をおいているんだと私は思った
彼はそれを全部飲んだと思っているのに
それなのに、ゆさぶったら起きたし
さわらないでと泣いたから大丈夫だと言ってた
それで、朝になって、お前、仕事に行けと
言って、会社にいかせたんだと彼から
電話をもらったこと忘れてないよ
すごいことを、するんだな
私ならいくら愛情なくなって、別れると
決まってもここまで、冷たくできないと
それに、それを一部始終私に言うなんて
元妻はどんなにかわいそうかな?
ちょっと人間としての道は外れてる
気がしたんだよ
薬を飲むのが、演出だとしても
それは、待ってよ、出て行かないでよ
まだ、嫌だよというサイン
触らないでというのも、お願い、抱いて
あやまって、私をもう1度愛してという
最後の願いだったのに
彼は、それを、気にもせず
どんどん引越しを決めていったのだからね
これは、おそろしい冷たさだなと
思ったのを覚えている
だから、彼に土下座して謝るとか
反省するとか自分が悪いとかは
そういう気持ちは一切もてないのだと
知っていた
ある時、帰ったらごはんがなくてと
彼が言う
元妻は帰宅していてもう食べたという
それで?と聞くと
近所のスーパーにのり巻き買いにきてると
電話があった
ご飯作ってもらえないんだ
でも、お金は渡しているだから
それは困るよって冷静に言ったら?というと
別にいいよ、スーパーあるしという
ふーーん。
後日、よく聞くと、ご飯ありますか?と
帰る間際にメールしても返信なくて
帰って、ないから、どうして?と聞くと
なんで、私がご飯つくらなくちゃいけないの?と
言われて、またしぶしぶスーパーへ
その時の彼のセリフが
私、体調が悪くて、メールできなかったのと
言えば、俺だって鬼じゃないんだから
じゃあ、あいつの分ものり巻き買って
いこうとか思うのに、 と言ってた
ええ?その次元なの?と思った
わざと、わざとあえてないと言ってる
その気持ちがわからないんだよね
それに本当に何も食べたくなかったのかも
しれないしね
作る気力もなくなるよね
なんで今頃そんな話なのかといえば
元妻にした仕打ちはやがては
私にもくるってことでそれを思いだして
いるってこと
でも、やがてそうだとしても
私は元妻とはちがう
怒って物を投げたりしない
そういうレベルで喧嘩して
彼に、またかと思われるのが嫌だからね
でも、彼は気の毒だ
元妻の時もそうだけど
浮気をわかってしまって、わかっても
あやまらない
元妻はずっと、自分を抱かずに
他の女を4泊5日抱いていたことを
死ぬほどいやで、悔しかったはず
それでも気をとりなおして
自分を抱いてと迫ったけど
酒を飲んだ勢いで迫ったけど
よってるんだねといって
彼には、寝かされてしまって
後日、彼は私に
今更 抱けないよ
勃起しないもん、彼女にはと
言っていたんだから
かわいそうなことを言うよね
それでも、元妻は待って
抱いてくれると信じて
たしか、また迫ったんだよね
抱いて って
彼は当然、どういうわけだか
元妻にはある時期からまったく
勃起しなくなっていた
それが6年とかだったかな
それでも抱けなくて
私が肩をもつのはおかしいけど
だったら、ごめん、俺、Edなんだ
他の女も抱いたと思っているだろうけど
ちがうんだ
お前を抱けなくて悩んでいて
他の女に助けてもらって治療してるけど
ごめん、まだ治ってないんだ
とか言ってあげればいいのにね
そうすれば、抱かれないのは自分だけとは
思わず、浮気でもないと言って欲しかった
だろうに
彼に、なんで、他の女としてるって風に
想わせたの?どうして病気だからしてないよ
って、言ってあげなかったの?と聞いても
うーーん、だって嘘だからという
嘘も方便ってこういう時つかうのでしょ?
そして日々、喧嘩が多くなっていって
あの地震があって
彼は仕事の関係で、家をあけたのだけど
そして、向こうで考えてひとりで
離婚を決めたのだという
理由は?と聞くと
うーーん、一生、暮らすのは
もう無理かな?早い方がいいと思ってと
いう答えだった
ふたりで考えた結論でなく
彼が離婚を決め、帰ってきて離婚をする
意思を告げたという
あまりにも酷なことだけど
そういう旦那をコントロールしなくちゃ
いけないのかもしれないね
そもそも、愛を知らない男なのだから
自分しか、大事でない人と結婚して
しまったのだからね
話しは今に戻って
彼は自分が住んでいるところに
私が待っている時は
決まって、ただいまーーと言って
帰ってくる
その声を聞くと、ふーーんと思う
彼は一瞬もひとりになることなく
元妻から私に乗り換えて
ただいまを、今度は私に言うんだねと
私から乗換られなければ、次は
誰にただいまを言うんだろう
精神面なら楽しい女は気楽な女は
いると思う
けれど、彼の生活も支える女は
今はみつからないだろう
元妻が必死に奪いとった、慰謝料の
おかげで、あと1年は貧乏なんだから
私は私でどうあるべきなのか
きっと、答えはもうすぐでるのだろうね
でも、こんなにも早くに彼への
憎悪が生まれてくるとは思ってなかった
人は、何か間違いをすることもある
私だって、他になにもなかったかといえば
そんなことはない
他の男とキスもしたしね
うふふ
でも、ばれたときに対応って大事
何故、そうなってしまったのかを
どうつくろっても、事情のある感じの
話しにまとめていかなければ、だめ
それができずに、はい、しましたなら
馬鹿まるだし
それに証拠を残してもだめ
証拠こそのがれられないし
作り話しもできないしね
今の彼は、誰かに嫉妬したり
焼いたりしたことが一度もないという
つまり、本気で人を愛したことがないのかも
しれない
不安になったりもしないという
すごい、へえーーって思う
でも、その不安になる気持ちの方が
普通なような気がする
裏切られたことがあるからその気持ちを
ブロックしてしまったのではないか?って
思ったりする
だから、人を心底は信じないという
だから平気なのかもしれないね
私が、彼になんでもゆるして
なんでもよくして、尽くして
彼を心底、愛したふりをして
最後に、どっかーーんと
裏切ったら、どうなるのかな?
そんなことも考える
彼を死にたくなるほど裏切ることが
できる人がいたら
その人が彼にとって必要な人なのかもしれない
自分が嫉妬しないから、嫉妬する人間は
みな、適なのだ
自分に苦言をいうのは、最低なのだと思う
だから、私はもう知らない
さっき、彼から電話があった
結局、釣りに遠いところまで
送ってほしいらしいのだけど
私はやなこった
離婚した直後なら別だけど
今、彼の勝手さを知ってからは
なんで、私が?って思う
思わず、レンタカーは?と聞くと
俺、今 お金ないしという
じゃあ、カード払いにすればいいのに
結局、もったいないんでしょ
私だって車だせばただじゃないし
ガソリン代だって、高速代だって
彼は絶対に出さないしね
そんなまぬけなことできないしね
都合よくなんてね
それで別の提案をしたら
自分は大物釣りたいから、ダメで
すると、電話で話してると長くなるからと
言いだした。
ばっかじゃない。
こっちからかけた電話にはいくらでも
話すのに、
まあ、貧乏だとそうなのかもしれないけどね
今までいろんなこと面倒みてあげたのは
それなりな、関係でいることが前提だったけど
調子こいてきた彼には、それがわからない
この辺で人をなめるとどうなるか
わかってもらうのも良い手なのかもしれない
私もそろそろ、誰かを探すべきなのかもしれない
それにしても、本当に自分さえよければいい
男だと思う
なんで、私が寝ないで送迎してあげて
そこで、八時間もまたせて、たかが
釣った魚を食べたいと思うのだか
あるわけないだろ
しかも、1万円近くも持ち出して
彼が経費を払って頼むなんて
ことはない、私の車や私のお金は
つかっていいと思っているんだからね
冗談じゃない、
もちろん、そうしてあげたいと
思う場合もあるだろうけど
それは、その人がそういう人だった
場合に限るんだよね
金の切れ目が縁の切れ目なんて
言葉があるけど、馬鹿いうんじゃない
精力の落ち目が縁の切れ目だよ
あらあら。なんだか、彼に対して
憎悪?感じてる?
かもね
まあ、憎悪くらいないと
別れられないからそれもいいかもね