NHK山梨県のニュース　甲府放送局

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小惑星に保阪嘉内の名前

２０年前に、北海道で観測された小惑星に、宮沢賢治の親友で、韮崎市出身の保阪嘉内の名前が、命名されました。
宮沢賢治の名前は、すでに別の星に命名され、関係者が、「２人の縁は天体でも続いている」と、喜んでいます。
保阪嘉内の名前が命名されたのは、２０年前の１９９２年に、北海道北見市で、円館金さんと渡辺和郎さんの２人によって発見された、小惑星です。
福島県郡山市の天体写真家、藤井旭さんが、宮沢賢治と保阪嘉内の仲を聞き、円館さんらに命名の話をもちかけたのがきっかけで、先月初め、国際天文学連合の小惑星命名委員会によって、正式に命名が認証されました。
宮沢賢治の名前は、以前発見された小惑星に、すでに命名されていて、２つの小惑星は、天文学の計算データによると、８年後の２０２０年に、最も接近するということです。
保阪嘉内は、岩手大学農学部の前身の、盛岡高等農林時代の宮沢賢治の親友で、嘉内が描いた、ハレー彗星にヒントを得て、賢治が「銀河鉄道の夜」を、著したと言われています。
嘉内の次男で、韮崎市の保阪庸夫さんは、「賢治とともに、空で輝くのはうれしい。二人がたぐいまれな友情で結ばれていたことの証しだと思う」と話しています。

05月21日　09時20分

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