阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」
オリンパスの“別件”で群栄化学をやるなら
2012年03月08日
3月7日付読売新聞朝刊によれば、オリンパスの飛ばし請負人、グローバル・カンパニーの横尾宣政代表ら3人が警視庁にオリンパスとは“別件”の詐欺容疑で再逮捕されるという。
“別件”と言っても、被害者がオリンパスではなく群栄化学(東証1部)だった点が違うだけで、舞台になったのはオリンパスの損失穴埋めに利用されたアルティスなど国内3社。オリンパスはこの3社を700億円以上も出して買収したが、群栄にも3社の株を高値で売り付け3億5000万円を詐取したという容疑だ。
実は、2011年11月22日のこのブログで「群栄化学は何してる?」と題して書いているから、ブログでもプチスクープしたことになる。警視庁もたぶんヒントにしたのだろう。読売によると、群栄の元役員は「だまされた」と言っているそうだから、ブログで書いたように横尾グループの餌食になった企業はまだあるということだ。
そう、警視庁も新聞もそろそろ気づいているはず。横尾が社長のテクノマイニングの事業化支援サイトに休眠特許の技術資産を公開した大企業がありましたよね。101期事業報告書の15ページで堂々紹介してるんだから隠れもない。そろそろ、とぼけてないで、群栄みたいにリリースで釈明したらいいのに。先に市場でうわさが立ってますよ。
子会社で問題を起こし、海外で無謀な買収をし、トップが老害ワンマンで、日経とも仲良しという、オリンパスそっくりの条件がそろっているだけに、ま、無理もないのでしょう。
さあ、新聞記者のみなさん、リークばかりでなく、すこしは自力で開拓しよう。FACTAは次号の編集作業でしばらくブラックアウトしますので。
投稿者 阿部重夫 - 08:00| Permanent link | トラックバック (0)