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阿部重夫発行人ブログ「最後から2番目の真実」

群栄化学は何をしてる?(オリンパス関連)

2011年11月22日 [leaks]

オリンパスが損失穴埋めの資金ねん出のため、不当に高い値段で買ったアルティス、ヒューマラボ、News Chefの国内3社に投資していた他の企業がこっそりリリースを出しています。

東証1部上場企業の群栄化学です。11月14日のリリースは奇怪でした。この3社に対し06年に第三者割当増資で0.6~0.5%の株主になっています。そしてオリンパスと同じように、11年3月期に減損処理し、簿価1円にしました。はて、何をしていたのでしょうか。その言い訳も奥歯にもののはさまったようで、どうも解せません。

当社といたしましては、純投資として当社の業績に資するものと判断して投資を行っております。結果として減損処理を行う事態に至ったことにつきましては、大変残念であると考えております。

なお、当社においては、下記の発行会社3社及びオリンパス株式会社との間には、下記の投資による株主と発行会社という関係及び同一の発行会社の株主同士という関係以外にご報告すべき関係はありません。

ほんとですかね。横尾宣政氏のグローバル・カンパニーって、この手の妙な投資専門の請負人だったのでしょうか。とすると、そこから芋ヅル式にいろいろな上場企業が出てくるかもしれませんね。当局には「宝の山」かも。まさか、それを見過ごして、小さくフタをしようというのではないことを祈ります。

そういえば、群栄化学は損失隠しが明るみに出た林原の買収に手を挙げていましたね。元水アメ屋さんの林原と、ブドウ糖で出発し工業用フェノール樹脂は専業では国内最大級となった群栄とは相性がいいのかと思いましたけど、「損失隠し」先に吸い寄せられる妙な癖をお持ちのようです。

ところで、昨日のブログでご紹介したThe Economist Corporate Networkのセッションは、限定会員のみ参加できるものでした。問い合わせが殺到したようですので、一言申し添えます。

投稿者 阿部重夫 - 07:00| Permanent link | トラックバック (0)



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発行人 阿部重夫

編集長 阿部重夫

1948年、東京生まれ。東京大学文学部社会学科卒。73年に日本経済新聞社に記者として入社、東京社会部、整理部、金融部、証券部を経て90年から論説委員兼編集委員、95~98年に欧州総局ロンドン駐在編集委員。日経BP社に出向、「日経ベンチャー」編集長を経て退社し、ケンブリッジ大学客員研究員。 99~2003年に月刊誌「選択」編集長、05年11月にファクタ出版株式会社を設立した。

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