ドイツ検察当局、ポール・ワトソン容疑者の裁判所への移送延期
アメリカの反捕鯨団体「シー・シェパード」のポール・ワトソン容疑者が、コスタリカ当局の指名手配に基づいてドイツで逮捕された事件で、ドイツの検察当局は、容疑者の処遇を決定する裁判所に身柄を送致するのを18日まで延期した。
ドイツの検察当局は当初、16日にワトソン容疑者を裁判所に移すとしていたが、慎重に調べを進めるため、裁判所への移送を18日に延期した。
裁判所に移されれば、90日以内に、ワトソン容疑者のコスタリカへの引き渡しに関する是非が判断される。
ワトソン容疑者側の弁護士は「ワトソン容疑者は政治的動機による逮捕だと主張しています」と語った。
一方、ワトソン容疑者は、「今回の逮捕と、日本による国際手配のタイミングが重なったのは偶然ではない」とする声明を発表し、逮捕や身柄引き渡しの動きに、日本の捕鯨の利害がからんでいるなどと主張している。