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ホルムアルデヒド 国も原因調査5月21日 18時32分
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利根川水系の水道水から国の基準値を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題を受けて、環境省と厚生労働省はホルムアルデヒドの原因となっている化学物質の特定や、排出源を絞り込むための調査を行うことになりました。
この問題で、環境省と厚生労働省は断水などの影響が複数の自治体に及んだ事態を受けて21日、会議を開き、対応を話し合いました。
会議では今回、ホルムアルデヒドは河川の原水からは検出されておらず、浄水場で原因となる別の化学物質に塩素が加わった結果、発生したとみられることを確認しました。
そのうえで群馬県などのこれまでの調査では原因の化学物質や汚染源の特定に至っていないことを受けて、環境省と厚生労働省で調査を行うことを決めました。
具体的には利根川水域にある群馬、埼玉、千葉、茨城、東京の1都4県の浄水場で確認されているホルムアルデヒドの濃度から、利根川水域全体に流出した原因物質の量を試算したうえで、流域にある工場や事業所がどのような化学物質をどれくらい扱っているかに関するデータと照らし合わせ、原因物質や汚染源を絞り込むということです。
国では群馬県などと引き続き情報を共有しながら原因の究明を急ぐことにしています。
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