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大山倍達の遺言

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家''氏の「極真大乱」も面白かったが、それに勝るとも劣らぬ面白さ！

昭和の空手界、いや格闘技界の超巨星・大山倍達の死後に極真会館が分裂したことは、
格闘技に興味のある者なら周知の事実である。
しかし、その内実のなんと人間臭く面白いことよ！

大山総裁の存命中からあった人間関係のイザコザや派閥の問題が、
大山亡き後に待ってましたとばかりに関を切ったようにあふれ出ててくる。

「極真空手のため」という大義で自らの権力欲を隠しながら派閥闘争が始まるのだが、
やはりというべきか、派閥を率いる者の権力欲があからさまになっていく。
その過程の生々しい記述が本当に素晴らしい。

先に挙げた家''著で全国大会３連覇の空手家・三瓶氏に対する記述が気になっていたが、
この「大山倍達の遺言」ではっきりと分かった。薄々そうではないかと思ってはきたんだが・・・。
これ、週刊誌にバレてたら大スキャンダルだろ。

最後に、三瓶よ、あんた男の中の男だよ！（笑）

凄い真実だ!
読み終えた僕は興奮しています。空手ファンの僕には刺激が強くて最高峰の一品だね!
作者は前作で名を上げたけど本当に良い本を手掛けましたね。
真実に驚きますよ!!