| ブログ内検索: | |
最近はどうか知らないけど、
数年前のNAVERや楽天の中の空気って、ものすごかった。
速く!速く!もっと速く!
って圧力が満ち満ちていた。
もちろん、単なる脳みそ筋肉な体育会系と違って、
ちゃんと念入りに情報収集するし、分析するし、戦略も戦術も手堅く立てるし、根回しもする。
そういう頭脳プレーやマネージメントをしっかりやった上で、
徹底的に仕事のスピードを加速させる。
頭脳プレーと体育会系が掛け算されてる。
脳みそフル回転させながら、全力疾走をずーーーと続けている感じ。
で、競合他社が彼らのビジネスをパクろうとした話を、競合他社の中の人から直接聞いたことがある。
とにかく、徹底的にマネする戦略をやったんだって。
パクってパクってパクりまくったんだって。
ところが、企画・開発・アライアンス・宣伝、ありとあらゆる仕事が圧倒的に速くて、まるで追いつけない。
パクりサービスが出来上がった頃には、もうはるか先まで行っている。
どんなに必死で追いかけても追いかけても、距離が縮まらない。
だから、徹底的にパクる戦略では、引き離されていくばかり。
で、なんで追いつけないかというと、社内の空気が全然違うんだ。
NAVERや楽天と違って、それに追いつこうとする競合他社って、どことなくダラけた雰囲気なんだ。
もちろん、残業はするんだけど、切迫感がまるでない。
良くも悪くも、普通の日本の会社。
で、この違いがどこから来ているかというと、社長の違いなんだ。
明らかに。
社長が、速く!速く!もっと速く!って、全社の空気を染め上げているんだよね、NAVERも楽天も。
但し、僕が知ってるNAVERの経営陣はライブドアと統合する前だから、今はどうなってるか知らない。
楽天も、あとから吸収合併された部署とかの空気とかは知らない。
もしも、NAVERや楽天の中の空気が、ぼくの知ってる当時の空気から変わらないままだとしたら、まだまだ成長しつづけると思うし、NAVERや楽天の主力サービスとぶつかる会社は、苦しい戦いになるかもですな。
もちろん、クックパッドみたいに、既に自分のブランドを確立し、顧客のロイヤルティもデータもがっちり捕まえちゃってる会社なら、はね返せると思うけど。
どんな分野のサービスであれ、彼らのように「徹底的な頭脳プレー+速く!速く!もっと速く!」を全社に浸透させることができる社長なら、他社にサービスをパクられて負けるリスクはずいぶん少なくなるんじゃないかな。なぜなら、徹底的なスピードで、競合他社を寄せ付けないわけだから。
というか、これからの起業家は、この「徹底的な頭脳プレー+速く!速く!もっと速く!」はデフォルトで覚悟しないといけない時代になるのだと思う。
その空気で社内を染め上げることができなければ、競合他社にシェアを食われて潰れるリスクはぐっと高くなる。
その覚悟がないなら、また、その空気で社内を染め上げられる影響力がないなら、起業などせずに、おとなしくサラリーマンをやっている方がいいかもしれない。
起業には、アイデアと資金と人材だけでなく、こういう「覚悟」もかなり重要だったりするんだよね。
■ランキング ■通算ランキング ■メダルって?■メダル付与 ■コメント&トラックバック一覧 ■ 0人、コメント0人、スタンプ0人、メダル0ポイント
|
|
最近書いた記事一覧 |
ブログ内検索:
|