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仕掛け時のチェック項目

運用成績を良くするため、仕掛け時には下記の項目をチェックする事を推奨します。仕掛けマークが表示された場合等、実際に仕掛けようとする場合はサヤの開き以外に下記の項目をチェックしてください。下記の項目をなるべく多く満たしているのが望ましいです。すべて満足していなければならないという事ではありません。

  • 相関係数が0.8以上

    相関係数を利用して2つの銘柄の株価の連動性を確認します。相関係数が0.8以上であれば2つの銘柄の株価に連動性があると言えます。サヤ取りの基本チェック項目です。

    [ご注意]
    相関係数がほとんど1になる組み合わせが存在しますが相関係数が1に近過ぎる場合はサヤの開きが少なくサヤ取りに適さない場合があります。

  • 相関係数平均が0.8以上
    相関係数平均は過去240日の相関係数の平均値です。(日数は標準設定の場合を示します)
    相関係数平均は相関係数を長期的な視点で見ることができます。
    相関係数平均が0.8以上ということは長期間に渡って株価が連動していることを示します。
    相関係数平均が0.8以上であれば将来も連動が続くことが期待できます。
  • サヤ長期移動平均変動率が3%以下

    サヤ長期移動平均をサヤの収縮点と考えます。サヤ長期移動平均はなるべく一定が望ましく、グラフで言えば直線かつ水平に近いのが望ましいです。 なぜなら将来のサヤの収縮位置が予想できるからです。数値的にはサヤ長期移動平均変動率が3%以下が望ましいです。

  • 不均衡率が10%以下

    サヤ取りのリスク軽減効果を引き出すにはA銘柄とB銘柄の株数を調整して取引金額の平均値のバランスをとることが重要です。取引金額の平均値のバランスを取るという事はサヤ長期移動平均の値をゼロに近づけることと同じです。不均衡率はサヤ長期移動平均がゼロから離れている割合を示します。
    不均衡率は下記の計算式で計算します。


    不均衡率 = (サヤ長期移動平均 / 取引金額合計) × 100  [%]


    例えば直近の取引金額の合計が100万円で、サヤ長期移動平均の直近値が10万円の場合不均衡率は10%になります。不均衡率は10%以下が望ましいです。不均衡率が10%を超えている場合はA銘柄とB銘柄の株数を調整し10%以下になるようにしてください。


    No.4の項目は2009年7月24日に修正させていただきました。
    Ver 2.8.4で「不均衡率」の表示を追加したのに伴う修正です。
    なお、許容値が厳し過ぎたため5%から10%に変更いたしました。

    修正前のNo.4項目の内容は以下のとおりです。
    >サヤ長期移動平均が取引金額合計の5%以下
    >サヤ取りのリスク軽減効果を引き出すには取引金額の平均値をバランスさせることが重要です。
    >サヤ長期移動平均の値がゼロということは取引金額の平均値がバランスしていることに相当します。
    >例えば取引金額の平均値の合計が100万円(50万+50万)の場合、サヤ長期移動平均の直近値は100万円の5%、すなわち5万円以下が望ましいです。

  • ボリンジャーバンドの1.5σ〜-1.5σのラインの間隔が一定

    ボリンジャーバンドの1.5σから-1.5σの間隔が一定しているという事はサヤの開閉のリズムが安定していることになり利益を出し易いと言えます。

  • サヤかい離率の目安は±10%前後(2009年8月18日修正)
    サヤかい離率の絶対値はサヤ取りの予定利益率(取引金額合計に対する予定利益の割合)と同じです。
    サヤ取りによる平均的な利益率は10%前後ですのでサヤかい離率の目安は±10%前後になります。
    サヤかい離率が特に小さい場合(例えば-3%〜+3%の範囲内)は投資効率が悪いですので他のペアを探した方が良いでしょう。
    サヤかい離率が特に大きい場合(例えば-30%〜30%の範囲外)はサヤの開き過ぎが懸念されます。株価の連動性が失われる前兆の場合がありますのでご注意ください。
  • No.6の項目は2009年8月18日に修正させていただきました。
    修正前のNo.6項目の内容は以下のとおりです。
    6.利益率の目安は10%前後(2009年7月24日追加)
    サヤ取りによる取引(仕掛けから手仕舞いまで)の1回当たりの利益率は下記の計算式で計算してください。(利益率は画面に表示されません。電卓で計算してください。)
    利益率= (予定利益 / (A銘柄の取引金額+B銘柄の取引金額)) × 100   [%]
    サヤ取りによる平均的な利益率は10%前後です。
    利益率が特に低い場合(例えば3%未満)は投資効率が悪いですので他のペアを探した方が良いでしょう。
    利益率が特に高い場合(例えば30%超)はサヤの開き過ぎが懸念されます。株価の連動性が失われる前兆の場合がありますのでご注意ください。

  • 売り銘柄の逆日歩をチェック(2009年8月20日追加)
    逆日歩は売りの経費になります。売り銘柄に逆日歩が付いている場合は仕掛けない方がいいです。
    どうしても仕掛けたい場合は逆日歩による概算経費を計算してその値が予定利益に対して十分小さい事(1/10以下)を確認してください。
    逆日歩による概算経費(円)は下記で計算してください。下記はあくまで概算です。逆日歩は毎日変化しますので正確な費用を事前に知ることはできません。

    逆日歩による概算経費(円) = 逆日歩(円) × 株数(株) × 平均保有期間(日)

    建て玉の平均保有期間は60日で計算してください。

    逆日歩を確認するには日証金
  • 株式分割の有無をチェック(2009年9月4日追加)
    株式分割によって株価が下落または上昇することがあります。
    権利落ちという現象です。
    サヤ取り支援ソフトは権利落ち前の株価を補正してデータの連続性を確保しています。
    ただし補正されるのは落ち日が昨日以前の場合に限られていて落ち日が今日の場合は補正されません。
    今日が落ち日の場合は間違ったシグナルが表示される可能性があります。
    仕掛け、または手仕舞いの注文を出す前に権利落ちが発生しているかどうか確認してください。
    権利落ちが発生している場合は当日の仕掛け、または手仕舞いを止めて18時を過ぎてからシグナルの発生を確認してください。(18時を過ぎるとデータが補正されます)
    シグナルが発生していたら翌日の寄り成りで注文する事をお奨めします。

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チェック項目の具体的な例

下記は各チェック項目の具体的な例です。

  • 相関係数・・・0.983
  • 相関係数平均・・・0.947
  • サヤ長期移動平均変動率・・・1.0%
  • 不均衡率・・・0.97
  • ボリンジャーバンドの間隔・・・ほぼ一定
  • サヤかい離率・・・-4.23%

チェック項目の具体的な例
 チェック項目の具体的な例(クリックすると拡大表示します)



[ご注意]
チェック項目をほぼ満たしている場合は満たしていない場合と比較して勝ち(利益)の確率が高くなります。
ただし負け(損)の確率がゼロになる訳ではありません。
各銘柄の流動性(日頃の出来高あるいは売買額)もチェックすべき重要な項目ですが銘柄ペアを作成する段階で確認済みという前提で上記のチェック項目には含めておりません。



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