「2ちゃんねる」に閉鎖危機か。警視庁とICPOが協力し実態解明へ

18日、メディア各社は、インターネット掲示板「2ちゃんねる」で覚醒剤の購入を持ちかける書き込みが放置された件について、警視庁が国際刑事警察機構（ICPO）を通じ、掲示板の運営権を持つシンガポール法人への捜査共助を現地の捜査当局に要請したと報じ、ネット掲示板で話題になっている。

その他にも、「2ちゃんねる」では書き込まれた違法書き込み5223件に関する削除依頼のうち、97％を削除せず放置したと報じられたが、掲示板の創設者で管理人だった西村博之氏は「警察からの削除依頼は2通だけ」であり、削除依頼の大半が「民間団体インターネット・ホットラインセンター(IHC)からのメールだった」として、警察からの要請には当たらないとの見解を示していた。

IHCは警察庁の委託を受け、ネット上の違法情報の収集や監視業務にあたっている財団法人だが、西村氏は「財団法人が情報を違法と決めることはできない」と指摘。「司法によって違法と判断されない限りは合法」と語っている。

一連の報道を受け、ネット掲示板上では「一気に警察が必死になり出したなあ」「ICPOって本当にあったのか。ゴルゴ13の世界だな」「海外で管理してるからと、責任をあいまいな状態にしてたから成り立ってたけど、それが通用しなくなると2ちゃんねるみたいな掲示板は消滅するよね」と、過去に何度も閉鎖危機を免れてきた同掲示板が、ここにきて“終了”となる可能性を危惧する声が相次いだ。

さらに「なんで潰れるって言われてんだ？ 管理人交代じゃダメなの?」「財団法人じゃなくて警察が直接依頼すべき。警察が天下り団体に仕事を振っているようにしか見えない」「2ちゃんねるを潰しちゃったら、もっと小さい掲示板に散らばって余計に捕まえにくくなるだけ」と「2ちゃんねる」の存続を求める声から、警察の捜査を批判する声まで様々な意見が寄せられていた。

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