広島県福山市のホテルプリンス火災で、福山地区消防組合が内規に反して9年間立ち入り検査しなかった問題で、管内202施設のうち5年以上検査しなかった施設が新たに14施設あったことが18日、同組合への取材で分かった。
5年以上の検査未実施は管内で36施設あったことが既に明らかになっており、合わせて50施設に上った。同組合は「一部の施設を重点的に検査したため、検査にばらつきが出た」としており、検査態勢を全面的に見直す方針。
同組合によると、内規では検査は2年に1回以上と定めているが、宿泊客7人が死亡したホテルプリンスの火災を受け、14日から管内の検査状況を緊急調査。最長で平成5年8月を最後に19年間検査していなかった宿泊施設も見つかったが、この施設は6年に廃業していたことも判明した。