韓国車:オプションの「抱き合わせ」で価格吊り上げ

韓国車メーカー、やり過ぎ…すでに2013年式を発売!?
オプションだけでグレンジャー1台分の価格、ベンツなど輸入車に比べ高価

 問題はこれだけにとどまらない。今年2月にはすでに2013年式モデルが発売され、「年式のごまかし」も度を超えているとの声が上がっている。販売促進競争を展開している自動車メーカーは、一部の仕様をアップグレードした後、「新車」だということを強調するためにこうした手段を使っている。しかし今年に限っては、その時期が例年に比べて早過ぎる上、年式の変更に伴い価格も最大で数百万ウォン(数十万円)も引き上げられるなど、批判が相次いでいる。

 双竜自は先月9日、2013年式の「チェアマン」を発売した。まだ4月だというのに、すでに来年式のモデルを発売したというわけだ。高輝度ヘッドランプ、後部座席のサイドエアバッグなどが追加された上、最高級タイプの場合、これまでに比べて最高で330万ウォン(約23万円)も高く設定された。

 また起亜自は、双竜自よりもさらに早い今年2月に、2013年式の「K5」を発売した。エンジンを変更し、駐車補助システムを追加したという理由で、価格を最大で65万ウォン(約4万6000円)引き上げた。起亜自は昨年にも、2012年式の「K5」を7月に発売している。通常、翌年式が付いたモデルは下半期に開かれる国際モーターショーで公開される。韓国のように上半期からすでに来年度のモデルが発売されるといったケースは珍しい。起亜自は韓国で2013年式の「K5」を発売したものの、米国では依然として12年式の「K5」を販売している。

 こうしたやり方について、韓国の自動車メーカーは「韓国人は特に“新製品”が好きだから」と消費者のせいにしている。大林大学自動車学科の金必洙(キム・ピルス)教授は「知らない間にオプションを加えたり、年式だけを変えることで価格を引き上げたりすることを好む消費者はいない」と厳しく批判した。

崔元碩(チェ・ウォンソク)記者
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