東京でウリウリコッポンオリコンサート、親子連れ720人で大盛況

「宝の花の種」を探す大冒険

宝の地図を見つけた!

東京・荒川区のサンパール荒川で、13日、「ウリウリコッポンオリコンサート2012 in 東京」(主催=実行委員会、後援=東京都青商会、女性同盟東京都本部)が行われ、親子連れなど720人が会場に足を運んだ。実行委主催での開催は5年ぶり。

子どもたちのために!

女性同盟と青商会が手を取り合って、就学前の子どもを持つ家族らに参加を広く呼びかけたこのイベント。チケット販売、運営に至るまで幾度も打ち合わせを重ねて当日を迎えた。

実行委員長の呉オッセ東京青商会副会長(40)は、「東京青商会では、『子どもたちの輝ける未来のために!』のスローガンの下、昨年12月に東京23区内の朝鮮学校初級部少年団員(高学年)と東京青商会会員ら約400人で、ふれあいイベント『ハムケ2011』を行った他、新たにウリハッキョに入学・入園する子どもたちに制服をプレゼントするための、第14回チャリティーゴルフコンペ『ピカピカCUP2012』(3月20日)には、青商会史上最多となる718人が集った」と述べ、このコンサートが、学齢前の幼児たちを対象にした一大イベントで、「今期(15期)、東京では、少年団、新入生、就学前の『コッポンオリ』たちのために大きなイベントを3つ企画した」と話した。

オンマへのプレゼント

元気いっぱい体を動かす子どもたち

会場には、たくさんの家族連れが詰め掛け、母親たちが久しぶりの友人との再会に喜ぶ姿も数多く見受けられた。イベント当日は「母の日」ということもあり、ステージでは、大好きなオンマを思い、コッポンらが宝島に「願いがかなう宝の花の種」を探しに行く冒険の数々が繰り広げられた。歌あり、ダンスあり、物語あり。客席を巻き込んだクイズまで飛び出す公演に、子どもも大人も釘付けだった。

李佳蓮ちゃん(4、荒川区)は、オープニングから楽しくて仕方がなかったという。歌のお兄さん、お姉さんが「子どもたちは前に出ておいでー」と呼びかけるたびに、舞台の傍に駆け寄り、元気いっぱい体を動かしていた。母親の金香雪さん(33)は、「親も楽しめる内容でよかったと思う。子どももピビンバレンジャーの登場や、歌と踊りに満足したようだ」と話した。

8カ月の赤ちゃん、李貴煥くんを連れてきた星山真優美さん(38)は、「私が楽しめた舞台だった。子どもはまだよくわからないようで、途中で眠くなったり、お腹が空いたり。もう少し大きくなったら、また一緒に来てみたい」と感想を述べた。

金智優ちゃん(東京朝鮮第2初級学校1年)は、「お姉さんやコッポン、セサギ、シアリがかわいかった。学校でビデオを見ているので、『ハナ、トゥル、セッ(1、2、3)』など知ってる歌もあり楽しかった」と話した。4人の子を持つ母親の権甲栄さん(39)は、「子どもの心をつかむ楽しい公演。『となりのトトロ』の挿入歌など、子どもたちがよく知っている歌もうたわれたので、小さい子も喜んでいた」と語った。

東京青商会民族教育支援部長の崔守元さん(38)は、「当日まで準備が追いつかず、気を揉んだが、結果的には大盛況だった。子どもの数が少なくなっている中、青商会や女性同盟など横のつながりを生かして、子どもが小さいうちから『ウリ』とつながる関係を持つのはとても大切」と笑顔を見せた。

元気をもらう

ステージを終えた朝大出演者たち

一方、出演者たちは、終了後もロビーで子どもたちと触れ合い、写真撮影などの対応に追われていた。

この日の出演者は、10人中5人が現役の朝大生。金曙光さん(文学歴史学部4年、歌のお兄さん、コチュジャンレッド)は、「熱気溢れる公演だった。舞台の下に集まってきた子どもたちが、すごく乗っていて、僕も元気をもらった」と話し、洪潤実さん(同2年、シアリ)は、「着ぐるみをつけての初舞台だった。シアリはコッポン3兄弟の末っ子なので、幼い子を意識して演技した。ロビーでの撮影時に、子どもたちが駆け寄ってきて、人気の高さに驚いた」と話した。

張莉奈さん(24、会社員、シグムチグリーン)は、「朝大1年の頃から5年間続けている。この活動が大好きで練習も苦にならない。大阪・北海道・九州・東京・長野・新潟・神奈川などでも公演したが、どの地域でもキャラクター名を呼んでくれるのでとてもうれしい」と喜びを語った。

また、金恵玲さん(29、劇団員)は、コッポンオリコンサートの初期から活動に関わっている。「何度やっても、子どもたちの元気のよさに励まされる。元気な子どもたちがいる限り、歌や体操、物語を通して、『ウリ』に親しむコンサートを今後も続けて行きたい」と意欲を語った。(金潤順)