家康の洋時計「16世紀原型、世界に一つ」 大英博物館員が調査結果(2012/5/18 07:57)

 静岡市駿河区の久能山東照宮が所蔵する国指定重要文化財「洋時計」を調査した大英博物館時計部門の責任者、デビッド・トンプソン氏(62)は17日、同所で記者会見し、1581年製の時計がほぼ未修理で当時の部品が原型をとどめている例は「おそらく世界に一つ」と説明。時計学や時計史上、極めて価値が高い時計であるとの評価結果を明らかにした。
 落合偉洲宮司(64)は静岡新聞社の取材に対し、トンプソン氏が英国の時計学会で発表する調査結果報告書の翻訳を新資料として文化庁に提出し、国宝指定の判断を仰ぐ方針を表明した。
 トンプソン氏によると、時計は上部のゼンマイ関連部品と外側の扉以外は製造時のまま、良好な状態で保管されている。16世紀製の同種の時計は国外の博物館などに約20台あるが、原型のまま保存され、時計の由来まで確認できるのは「この時計以外にない」(同氏)という。
 同氏は今後、スペイン難破船救助の返礼として1611年、同国王が徳川家康に贈ったことを裏付ける資料の研究をスペインなどでも着手する方針。

430年前の原型保存が確認された「洋時計」(久能山東照宮提供)

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