有料のテレビ番組を不正に視聴できる海賊版の「B―CASカード」が出回っている問題で、WOWOWの和崎信哉社長は8日の定例記者会見で、「対応を詰めている段階だが、違法カードの製造・販売は不正競争防止法違反にあたり、利用者も損害賠償の対象になると捉えている」と厳しく対処する方針を示した。
日本民間放送連盟(民放連)の広瀬道貞会長(テレビ朝日顧問)も同日の定例会見でこの問題に触れ、「(カードのシステムは)絶対に破られず、仮に破られても犯人はすぐに分かると聞いていたので、どうなっているんだという気持ち。カード会社などの調査を見守るが、きちっと処罰してほしい」と述べた。
一方、民放連は8日の総会で、TBSテレビの井上弘会長が4月1日付で民放連会長になる人事を正式に決めた。3期6年間務めた広瀬会長は3月末で退任する。