貯蓄銀行不正融資合同捜査団(崔運植〈チェ・ウンシク〉団長)は18日、会社の金170億ウォン(現在のレートで約11億4800万円、以下同じ)を横領したり、1500億ウォン(約100億円)の不正融資を行ったりした容疑で、ソロモン貯蓄銀行の林錫(イム・ソク)会長(50)を逮捕状に基づき逮捕した。ソウル中央地裁で令状の審査を担当する韋賢碩(ウィ・ヒョンソク)裁判官はこの日「犯罪事実が明確で、逃亡や証拠隠滅の恐れがある」として、逮捕状の発行を認めた。
林会長は会社の金170億ウォンを横領して裏金をプールしたほか、未来貯蓄銀行のキム・チャンギョン会長(56)=逮捕済み=から「未来貯蓄銀行が営業停止処分を受けないよう、有償増資を行うための資金を支援してほしい」との依頼を受け、担保を取らずに650億ウォン(約44億円)を融資するなど、総額1500億ウォンの不正融資を行い、会社に損害を与えた疑いが持たれている。
検察はこのほかにも、林会長が昨年8月以降、未来貯蓄銀行への融資の謝礼や、営業停止処分を阻止するためのロビー工作などの名目で、キム会長から数億ウォン(1億ウォン=約680万円)相当の美術品など、約10億ウォン(約6800万円)相当の金品を受け取った証拠もつかみ、資金の流れなどについて調べを進めている。