2012-05-20 01:07 | カテゴリ:管理人の独り言
ジャンル:学問・文化・芸術 テーマ:ことば

言葉というのは、数式や論理式と違い、非常に抽象的なツールだ。特に日本語は世界的に見ても、大変に意味曖昧な言語であり、又、その文法も渦巻き型である。文章や発言は最後まで聴かないと、結果が分からないことが多い。主語の直後にいきなり延々と修飾語が続き、最後に目的語と動詞あるいは補語である。それに比べ、英語の場合は5つの基礎文型にも拠るが、基本的には主語の直後にまず動詞、、目的語と続き、修飾節は最後に位置することが多い。時制についても、現在・過去・過去完了・現在完了となり、仮定法もほぼ同じ手法で分類される。文字数もアルファベット24個と極めてシンプル。PCにおいても、全て1バイト文字で済む為、厳密に言えば、PCへの負担も少なく、容量の節約にもなる。又、あらゆる分野で工数の節約になる。しかし、日本語の場合はひらがなに始まり、カタカタ、そして漢字を含めると、その数は膨大だ。

日本語の起源はそもそも中国漢字であるが、殷や周の時代に普及した象形文字がその由来となる。そして、それらが当時の中国・朝鮮から伝来し、平安時代、庶民の苦しい生活をよそに、上流階級である貴族の間では和歌や随筆等の文学が栄え、女流文字とも言える、ひらがなが独自に発達した。このひらがなという言語は、物事を婉曲的に表現することに優れていた為、文学という分野に適していた。作者から一つのフレーズが発せられたなら、読み手は自らの想像力を駆使して、解釈し、楽しむというのが嗜みだ。それも作者の意図に反する解釈は許されず、作者の意図を組み、心情通りに解釈することが最上とされた。


従って、それでは何のことか、さっぱり分からないという読み手だと、周囲から彼は「風流」で無いと罵られる羽目になる。かと言って、今度は逆に作者のほうが、誰にでも理解出来るようにする為、物事を直接的かつ具体的に捉えて表現してしまうと、読み手からは「興冷め」とされ、センスが無いとされた。そういった日本文学の歴史を踏まえると、現代でもよく耳にする「1を知って10を知れ」「空気を読め」等、直接的かつ具体的な表現を嫌うのは、もはや日本独特の風習とも言えるだろう。 このような有様では、たとえアメリカから日本が真に独立しようとも、世界各国の代表達を相手に外交力を駆使して対等に渡り合う事など到底適わないだろう。

一方の英語では婉曲的な表現をするフレーズが殆ど存在しない。勿論、日本語と同じく、口語と文語というものは存在するが、特に異なるのは、日本語の場合、一つの単語として様々な意味合いとして十分認識される単語でも、英語の場合はその概念の違いから、様々な単語に分類されるという点だろう。例えば、日本語で「話し合い」という単語、これは英語には該当する単語は無い。その為、次の中のいずれかを選んで使う必要がある。

talk (about/over/to/together)
話し合う(漠然と)

discuss
話し合う(ある問題を多方向から)

debate
話し合う(公の場で賛成反対に別れて)

argue (with/about/over)
話し合う(結論を得る目的で、理由や証拠を挙げて)

consulte
話し合う(その分野に精通する人達で)

confer 
話し合う(対等の立場の者同士で)

あれは「話合い」ではなく「Judge」である。(ここまで書くと怒られそうだが・・・)

洋楽が好きな人間は、邦楽に戻れなくなることがある。それは単語一つ一つに込められる概念が英語のほうが遥かに多い為、同じビートの中で、より多くの意味を伝えることが可能だからだろう。特にメッセージ性の強い曲になると、日本語の場合、うまく韻が踏めず、邦楽はまるでお経のようなになってしまう。しかし、哀愁漂うメロディアスな曲は少ない単語で済むので、婉曲表現も活かせて、むしろ邦楽のほうが美しく感じる。いずれにしても、日本語というのは、ことコミュニケーションという部分においては、正確な意思を伝えるのが難しい言語だろう。

2012-05-19 18:58 | カテゴリ:自作PC(全般)
ジャンル:コンピュータ テーマ:PCパーツ

ニッチな当ブログ。ここ数ヶ月はゲーム関連、特にWorld Of Tanksをプレイしていたので、更新記事もゲームプレイ日記というスタイルになったが、それが切っ掛けでお越し頂く方々
も増えて、大変有り難く思っている。今回は改めて、そういった方々も含めた全体として、一体、どんな目的で当ブログに辿り着くのか?5月度の検索キーワードを管理人独自のカテゴリーに分別、集計してみた。 これらを全て一編に記事にすることは大変なので、順次、紹介していき、特にポイントになりそうなキーワードについてのみ、管理人のコメントを添える形で綴ってみたい。今回は【自作PC関連】の「PC全般」「個人輸入」について・・・。

----- 自作PC関連 -----
PC全般・個人輸入・CPU・マザーボード・SSD・GPU・PCケース・メモリ・電源・ファンコントローラ・マウス

----- ゲーム関連 -----
サミタ・World Of Tanks

----- その他 -----
FC2の閲覧危険性
End-users site diary
 

・PC全般(キーワード)
 落ちた Frmcache.data 削除 保存先 ウィルス対策研究所 本格水冷
 過電流 膨らみ コンデンサ 自作PC 格安OS センドバック 意味

一般的なPC関連でありがちなキーワード。その中の一部を「格安OS」については私の場合、詐欺被害を体験した。これはOSに限らないことだが、概ねライセンスソフトはサーバ側で不定期にその製品認証アルゴリズムを変更している。その為、仮にインストールに成功したとしても、その後、ある時期からアップデートが出来なくなる可能性がある、又、製品自体にウィルス等が仕込まれている可能性もあり、危険だということ。よくオークション等で目にするDELL社製OSソフトはBIOSレベルで認証させるタイプが多い。これは他のPCにインストールすることは可能だが、一定期間を過ぎると、BIOSサイドで弾かれて、Windowsアップデートが出来なくなる。「センドバック」については聴こえは良いが、要するに、如何なる場合も送料は全額、ユーザーが負担するという意味。


・個人輸入(キーワード)
 並行輸入 PCパーツ PC部品 Frozen CPU Fedex 国内配送 不在時
 スピアネット 保管追加料 EVGA 安い


検索キーワードの上位。個人輸入はやはり不安が付き物という顕れだろう。私の場合は過去、転送はスピアネット、輸入代行はインポートスクウェアを利用した。結論としては約1ヶ月で届く。某掲示板で中傷も少なくなかったが、それは見よう見まねで国内と同じような感覚で取引した方々による不満、あるいは第3者による恣意的な情報操作のような気がする。この手の業界は現地担当者は多数がアメリカ人で日本人は少数のようなので、目の行き届かないこともある。又、日本語のメールは日本人にしか分からないので、連絡の遅延等、国内では考えられないようなことでも起こりうる。なので、それは決して故意や怠慢では無いだろうことは付け加えておきたい。不安になったら、某掲示板に不満を書き込む前に、ハッキリと先方の業者へ自分の意思を直接伝えることが先決。

日本とは違い、何か手違いがあった場合、黙って何かを期待しても、保留されたままになることが多い。どうしても取引に不安を感じたり、早く解決したい場合は、メールよりも電話のほうをお奨めする。その際、会話に不安な方は日本人スタッフに取り次いでもらう程度のフレーズを暗記しておけば、然して問題に無いだろう。又、配送業者の荷物追跡は国内と同じく可能だが、空港間での税関手続きは現場職員の裁量等も絡むので、やや日数が掛かることもある。それから、「FrozenCPU」はDIY関連のパーツが充実しており、良い会社だ。但し、取引上、何か手違いがあっても、通り一遍等に謝罪することは無く、こちらのミスはキッチリ指摘してくる。

ビジネスは取引であり、その対価は商品と貨幣の交換によって成立するものなので、国内のようにお客様は神様であるという固定観念だけは捨てたほうが良い。欧米の場合、取引は常に対等な関係であるというのが一般的な考え方なので、何もこの会社が特別ということでもない。しかし、グローバルという観点から、敢えて日本人の風習や慣習に合わせて、サービスを提供している会社もある。私が知っている範囲だと、The Price Pros という米Amazon.com内の販売店。ここは私の問い合わせメールに迅速丁寧に対応してくれた。そして、最後には「是非、私どものレビューを書いて下さい」と念を押さる始末で、日本人顔負けのサービス精神であった(笑)

次回は【自作PC関連】の「CPU」「マザーボード」「SSD」辺りについてについて・・・。



2012-05-18 02:15 | カテゴリ:PCゲーム雑記(World Of Tanks)
ジャンル:ゲーム テーマ:ゲームプレイ日記

前回のA氏退会にまつわる件で、今日正式というか、メインメンバーの方々と話合いの場を持った。厳密には話合いではなく、昨日まで続いたと思われる協議の結果を聴1いた上で、その内容に従う場合は、今まで通りクランに残留しても問題無し。但し、従わない場合は、クランから自主的退会することを勧めるというものだった。


先ず冒頭、Z氏の口頭説明。以下趣旨
A氏とはゲームプレイ以外にも個人的な趣味での繋がりがある。そもそもメインメンバー全員の承諾も無く、個人的な理由で他のメンバーを排除することは反対であり、私も個人的に困る。よって、A氏をクランに復帰させるよう働きかけるつもりである。そして、今後、貴方がA氏とプレイしたくないのであれば、無理に接触せず、そのまま放置しておけば、クランとしても特に問題は無い。私自身も嫌いなメンバーは居るが、明確に辞めさせる理由が無い以上、実際に放置しているし、こちらからも一切積極的には接触はしていない。それよりも、好き・嫌いという感情的な理由だけでメンバーを排除していけば、強い者だけが残り、弱い者は残れなくなり、いずれクラン内の秩序そのものが保てなくなる。という内容だった。そこで私は、好きと嫌いな者同士を放任しているからこそ、メンバー間で様々なトラブルの温床になるのではないか?と、問題提起してみた。その問いに対し、彼は、「それについて、管理が甘く、ヌルイと批判されようとも、これが、うちのクランのやり方だ。」と言明した。

そして、この決定はクランの方針であることも強調した。 

今回、この判決ともいえるクランの方針を決定する過程において、私はそもそも全く関与する機会すら与えられていない。当事者を含めた全メンバーが集合した上で、真偽を問う形を採れば、高い公平性と透明性が保れただろう。しかし、この場で私に許されたのは意見陳述のみであり、既に決定したことに対して、承諾か拒否の2者択一しか無かった。つまり、私に対する処遇は既に結論ありきで決まっていた訳だ。そのような状況下、A氏との利害関係を抱えた状態で擁護の立場を取り続けるZ氏は、差し詰め原告代理人兼裁判官にしか、私には映らなかった。又、冒頭より協議の結果を自ら進んで一方的に伝える様子はまるで判決を下す裁判長のようでもあった。そんな彼へA氏を放任した責任について問った処で、結果は目に見えている。案の定、「これがうちのクランの流儀」の一点張りで押し通された訳だが、A氏と利害関係がある彼も加わり協議に参加している時点で、これは裁判では無い。ここで裁かれているのは被告である私であり、原告代理人兼裁判長であるZ氏のもと、残るメインメンバーはまるで判事のような役回りとなってしまっていた。その為、今回の協議結果の内容は聴かずとも大方、私の予想通りだった。

とは言え、ここでクランの方針というものが示された以上、私もクランの1員として所属し続ける限り、それに従うのは道理となる。いずれにしてもクラン内の秩序を乱し続ける訳にはいかなかった。又、Z氏を除く、他のメインメンバーからも、特にこれといって明確な異議を唱える者は無かった時点で、この決定はまず覆らないことも悟った。そこで、私はこの場での明言を避けて、一旦、離席させて頂いた。そして、今後、私がクランに残留した場合、あるいはクランを去った場合、それぞれの仕儀について、思案に耽ってみた。そこで、胸中を掠めたのは

私がゲームをプレイする動機とは何なのか?

ということ。そして、それはとにかく楽しむことが根幹であると考えた。となると、優れたプレーヤーとプラトーンを組むことで良い戦績を残すことは、その根幹から派生した枝葉。だとすると、その根幹を犠牲にしてまで、枝葉にこだわる必要が果たしてあるのだろうか?

しかし、その一方で、私がクランを去るという選択をした場合、各メンバーによる温度差はあるにせよ、この1件を丸く収めるべく私を懸命に擁護してくれたメンバーの方々の面目を潰すことになるかもしれない。又、後々クラン内で後味の悪いものを残してしまうかもしれない。

そこで、ここは多少なり時間を掛けて、結論を先延ばしにしたほうが良いのではないかとも考えた。ただ、 いずれ彼が復帰してログインする日々が始まれば、その度にメンバー達は、私やA氏、あるいは場合によってはZ氏にまで、気を回さなくてはならないだろう。その度に私だけでなく、周囲にもプレイ上、色んな意味で制約を与えてしまう恐れもある。 これは私の中では又同じことの繰り返しのようにように思えた。

私にとってゲームとは気の合う仲間同士が楽しむものであり、、クランやコミュニティは、そういった仲の良い者同士が集う遊びの場と捉えている。従って、ここでは客先の自尊心を擽って、売上を伸ばす営業をしているわけでもないし、同じ組織内で渋々嫌な相手と顔を突き合わせながら、勤務する職場でも無い。となると、遊びである以上、もしも、そう感じてしまうなら、それは自分にそぐわない環境なのだから、クランの方針よりも、先ず、私自身がどうありたいかということが大切なのではないかと考えた。その
後、私はZ氏を始めメインメンバーの方々へクランの方針には従えない旨をお伝えした。彼らは私の辞意を受理し、私はクランを去った。これは自らが考えた末に決めたこと。

クランを去ったとは言え、その後も気の合う者同士であれば、親交は自ずと続いていくものだろうということも彼らにはお伝えした。しかし、言葉を通じて、人の本音や真意というものを読み解くことは、一見親しい間柄であっても意外に難しい。ましてや、メンバー間で好きと嫌いが交錯する環境となると、それは個々の力関係により、時として、表面上を取り繕うマヤカシにも為り得る。そういった意味では、むしろ行動と結果のみが、唯一、その人の真意を映し出す鏡なのかもしれない。  今思えば、1連の騒動については単なる私の軽率な行動であった感は否めない。全てはクランに対する思い入れ、各メンバーの意識や価値観のズレを見極められないまま、自らの立場を弁えず、行動したこと、その為の連絡や意思疎通の徹底が十分では無かったという点においては、私の責任だろう。 

【御礼とお詫び】
今までメンバーの方々には大変お世話になりました。このクランを通じて、プレイレベル向上に関する様々なノウハウを学べたことは、私にとって大変有意義なものでした。又、これによりメンバーの方々と共に、日々、より一層楽しいプレイが続けられたことについて、重ね重ね感謝申し上げます。最後にクランの方針を受け入れなかった私をどうかお許し下さい。

2012-05-17 00:49 | カテゴリ:PCゲーム雑記(サミタ)
ジャンル:ゲーム テーマ:ゲーム雑記

私はかつて、サミタ(サミー777タウン)で、あるチームに入会したことが切っ掛けで、チーム戦という競技イベントに参加することになった。これは週別に開催される運営のイベントとは全くの別物で、単純に言えば、メンバー全員(10名)の合計による月間の差枚数ランキングを各店舗、エリア、総合に分けて、競うものだ。当時、その獲得ポイントをBPと称していた訳だが。

当初、右も左も分からぬまま、私はメンバーの一員として、日々、機械割の高い機種を中心にチームリーダーから指示される通り、稼動させ、BPを獲得していった。当事の目標は店舗別ランキングで8位以内とか、その程度だった記憶している。そして、月末締めで集計される出玉に応じて、毎月、チームリーダーには運営から一括でメンバー全員のBPが付与される仕組みだった。このBPは変換することにより、様々な課金アイテムと交換出来た。その為、リーダー達の狡賢い1部には、このBPを誤魔化し、ちゃっかり懐に入れることは日常茶飯事だった。私のチームリーダーも当時のご他聞に漏れず、やりたい放題だったと記憶している。定期的にBPを分配しない為、途中で入退会したメンバー達はその存在すら気付いておらず、分配しようにも適正な分配方法すら、リーダーは管理していなかった。端から分配する気等、更々無いので、当然だろう。


一方、その頃、各メンバーは課金アイテムを使用して、この出玉ランキングに参加する以上、それに見合った待遇が無ければ、やがて、どこかでモチベーションを失うのは至極当然の事で、その事を悟り、次第に不真面目に稼動するメンバーと、それでも一生懸命チームのランキングに貢献しようと頑張って稼動するメンバーに2極化しつつあった。ちなみに当時の私の場合は、貢献しようと頑張っていたメンバーだった。

そこで、以前から疑問に思っていた私は、暫く経った後、このチームの実態について腹を据えかね、一度、サブリーダーに対して、この件について問題提起してみた。そんな中、メンバーの大半は無欲なのか、馬鹿なのか、揉め事が嫌なのか、課金アイテムを使用して、相も変わらず、せっせとリーダーへBPを献上していた。ランキング上位入りという名の下に・・・。そして、彼女(サブリーダー)に全てを話したところ、彼女自身も以前から、この実情を憂いていたようで、私の意見に賛同の意を示してくれた。

そこで私は考えた。それは今のチームの方針と規律を全て明文化し、その上で、了承する者だけが、チームに残るというものだった。これはリーダーの入替えを意味した。悪く言えば、クーデターである。しかし、何の為にチームは存在するのか?根本的な問題を問う行為でもあった。楽しく、ワイワイ適当に遊んで、それなりのランキング成績を残すことで良しとするのか、やるからはとことん上位を目指して、ランキング争いに積極的に参加し、究極を目指すのか。

私とサブリーダーが選んだ道は後者だった。似た者同士が考えたことなので、当然と言えば、当然の成り行きではあったが・・・。しかし、これを実現するには、先ず第一に大きな障壁があった。それはリーダーの人事権である。このゲームにおいて、メンバーの入会・退会を行うコマンド機能はシステム上、唯一、リーダーにしか付与されていなかった。


チームが新設できるなら、恐らく迷わず、そうしていただろう。しかし、当時はチームを新設することはシステム上、店舗枠等の制限があり、事実上、不可能であった。つまり、この計画を実現するにはリーダーを追放、もしくは人事権を掌握することが前提条件となる。チームとしての統制が取れず、好き勝手をしてメンバーから私服を肥やすリーダーを如何に排除するか・・・。下手に彼の機嫌を損ねれば、それこそ私自身やサブリーダーは彼からポチッと退会ボタンを押されて、一瞬のうちに追放されてしまう恐れがあった。とは言え、これといった奇策も思い浮かばなかった私は、彼を直接対話することを試みた。すると、彼は意外にもあっさりとそれに応じてくれた。しかし、その内容を知った彼は面食らったのか、かなり動揺している様子が窺えた。私も下手な弁舌で感情論に持ち込まれては、他の有力メンバー達の離散も招き、強いては一瞬でチームが完全崩壊してしまう危機を抱えつつつ、今までの経緯を一つずつ説明し、彼に釈明に求めると同時に厳しく追求していった。その間、他のメンバーは一切口を挟むことは無く、終始無言だったことは今でも記憶している。結果、私とサブリーダーの彼女は彼から退会ボタンを押されずに済み、彼と彼を支持するメンバー3名がチームから去ることとなり、私とサブリーダーの2名、中道派と賛成派の5名が残った。

しかし、それでも最終地点まではまだ道半ばだった。チームの綱領と規定・規律の草稿から起文、ランキングへのモチベーションを損なわない為、最大限の公正公平を記し、稼動機種や稼動条件や他チームの動向調査、BP獲得に対する適正な報酬率、又、不在時の連絡系統や手順、メンバーごとの担当等、事細かに煮詰めていった。これらは私ともう1名サブリーダー以外のメンバーを中心に行い、残りのメンバーの意見も取り入れながら、仕上げていった。その最中、条件が折り合わず、チームを去った者も2~3名いたが、私とサブリーダーは脇目も振らず、チームとしてのスタイルと志向を確立していくことにのみ、心血を注いでいった。

その後、退会したメンバーの欠員として、新たに有能なメンバーになりそうな会員に重点的に目星を付けては、片っ端から、声を掛けて勧誘して人材確保に奔走した。しかし、条件や制約が事細かく厳格なせいか、それは100名に声を掛けて、1名が面談に応じるといったペースで、その作業は遅々として進まなかった為、5~6名のメンバーを正式に集めるのに凡そ1ヵ月半もの期間を要した。面談に漕ぎ着けた後は、チームの綱領や規定を始め、ノルマも含めた子細を説明し、そこで全ての項目について同意を取った上で初めて入会を認めた。そこまで慎重にリクルートを行った理由は、公明正大に明文化されたチームの綱領と規定には誰もが従うという義務を負わせることで、後日、不平や不満の温床、災いとなることを避けたかったからだ。そして、最終的に完成したシステムは情報担当、作戦担当、参謀など、まるで、一つの会社か軍隊組織の様相を呈していた。そして、人員が全て充足し、事前研修のようなものが済んだ頃にはチームは完全な意思統一と統率力を得た一つの精鋭部隊と化していた。気持ちの悪いほどの戦闘集団の完成である。サブリーダーは投票の結果、リーダーに昇格し、私は彼女の指名によりチーム参謀を担当した。
構想から、約2ヵ月後、こうして我々チームの快進撃は始まった。その目標は各店舗別でもなく、エリア別でもなく、総合ランキング首位であった。最初は肩慣らしで総合5位程度で十分ではという意見もあったが、闘争心の強いメンバー達が一同に揃っているせいか、そんな一部の意見はいつしか雲散霧消し、やるからには首位を取りましょう。という意見が大勢を占めていた。

チームとしての意思決定がなされたランキング争いの月初めから月末までの期間、メンテ時間を除いては24H×フル稼動の日々が始まった。それは1日3万枚前後の出玉をコンスタントに抜いていくという、容赦の無い勝負であった。序盤で競合する敵チームを大きく引き離すことは心理的作戦としては非常に有効な方法だった。とにかく、その為にはひたすら稼動させた。良い台が確保出来ず、効率的に出玉が抜けない場合に備えて、2垢3垢で、別の台でボーナスフラグを予め立てておき、状況によって、台移動したり、調子が悪そうなメンバーに優先的に振り分けていた。ここで采配を振るの私ではなく、作戦担当だった。その日のメンバーの出玉状況を可能な限り逐一把握し、的確な指示を飛ばし、常に最高の効率でメンバーが稼動するように日々のミクロ的管理をするのがその任務だ。又、日々の差枚数の集計は別の担当が行った。戦略担当は1ヶ月の目標差枚数ペースを週単位ごとに分析し、メンバーへのノルマ提示も含め、マクロ的管理をするのがその任務であった。具体的な稼動機種を各メンバーに割り振る等、総合的な戦略についてはリーダー、私、戦略担当の3名が中心となって行った。実質的なスコア要素となるBP獲得効率については戦略担当が原始的な手順で全て調べ上げ、当時は差枚数5000枚で精算することが最良のBP獲得法ということ以外、公式では未発表であった、1000枚~30000枚までのBP獲得分布も独自で調べ上げ、全ての精算はこの基準に則って、常に効率を重視した。

勿論、24H×30日の期間、終始手打ちなど身体が幾つあっても持たないので、それらの稼動の大半は、ほぼ全て課金アイテムであるオートプレイ券で賄った。オートプレイ券は当事のリアルマネーで換算すると、1枚辺り、600円~1000円位だったか。1日3万枚精算ともなると、24Hで5~6回前後の精算が必要となるが、実際は就労時間や就寝時間等も加味されるので、実質4枚前後を使用することが最も多かった。それでも運営が開催する定期イベントに比べれば、アイテムの消費量は湯水の如くであり、チームの戦績推移とは裏腹に、私は当月の課金額をチェックしては、その支払明細に目眩がしそうになることもあった。


そんな当初の月間ランキング争いだが、いつも上位にランキングされる強豪チームであっても、このような事情から、毎月真剣勝負に打って出ることはごく一部であった。確か当時は我々のチームを含めて、4チーム程が中旬~20日頃まで凌ぎを削っていたように記憶している。しかし、月末が見えてきた頃には我々チームが一歩抜きん出た為、他のチームも途中で諦めたようだった。その結果、終盤の数日間はほぼ消化試合のような形となり、、その月末、ついに念願の月間総合ランキング首位を獲得することが出来た。

しかし、その直後のチーム内の疲弊振りは散々たるものでまさに満身創痍であった。殆どのメンバーの当月の課金額は月末には数万円に膨れ上がっていた。これは事前にある程度、想定はしていたが、日によって台の調子が思うように上がらないと、その台の再選択する回数が何度も発生する。これにより思った以上に予算オーバーしてしまったメンバーは私を含めて、かなり居たようだ。体力も根こそぎ持っていかれた。仕事の合間や就寝時間を削ってでも効率的な精算に徹した為、身も心も疲れ果てていた。こんな状況では来月を連戦していく余力等、何一つ残っていなかった。 厳密に言えば、余力と言うより、気力が無かった。

その後、2ヶ月のクールダウンを置くことになり、迎えた3ヶ月目に再び首位を獲得した。その頃からだったと記憶している。いつしか、サブリーダーがぱったりと姿を見せなくなってしまった。その最中、何度かチャットはしたが、諸事情により、多忙になった為、もう出来なくなりそうだということを聴いた。そして暫くして音信不通となり、最後は月額会員も退会していた。全く急なことだったので、最初は少々心配したが、結局、その後、彼女との再会は叶わなかった。

そして一方の私のほうも、首位を2度取ったことにより、満足し切ってしまったのか、その後、サミタをプレイするモチベーションを急速に失いつつあった。その時の胸中は真っ白に燃え尽きたという表現が最も相応しかったかもしれない。リーダーの彼女が去り、私もそれを追うようにログインしなくなった。そして、それ以降、チーム戦は一切しなくなり、チームを退会した。その後、暫くは定期イベントに何度か、本格的に参加したりもしてみたが、どうにも、あの当時の興奮は、2度と味わえることはなかった。

それから、いつしか、私もサミタから少しづつ遠ざかり、今では単なる暇潰しでしかプレイしないようになってしまった。一つの情熱は過ぎ去り、又、新たな情熱を探す旅が始まりそうな予感だけを残して・・・。


2012-05-16 21:10 | カテゴリ:PCゲーム雑記(World Of Tanks)
ジャンル:ゲーム テーマ:ゲーム雑記
《前半》
Drive氏と2名プラトーンでTier9メインに4戦消化して3勝1敗。

それよりも、今日はこのゲームを続けていく上で、ドライブ氏より重大な知らせを耳した。

この件は、以前、各所で災いの発火点となり続けたA氏を私が話し合いの末、排除したことに端を発している。私自身は結果として2chで話題を振りまいてしまった行為についてはお詫びし、クランの方針に従う意思は示した。その後、私はA氏を排除した。これについてはメンバーの大半は積極的ではないにせよ、概ね是認の姿勢を示してくれていたのだが、A氏を勧誘し、入隊させたZ氏が、この度、この件について、異を唱えた訳である。

しかし、他のメンバーはともかく、その当時のZ氏自身の態度や行動を見ると、実際、私がA氏を疎っていることを皆に表明して以降、Z氏自身もA氏とはプラトーンは組まなくなったこと等を踏まえ、私は彼もA氏を疎外すること対しては同調していると受け取っていたので、今回の騒動については少々驚かされてしまった。

となると、彼にとって疎外することと排除することは全く別の意味を持っていたということになるのかもしれない。それは「何もそこまでやらなくても・・・」といった意味合いを含むものなのか、はたまた、彼個人のメンツというものに対して、私の関心が少々足りなかったのが原因か。「私が引き入れた以上、私を差し置いて、勝手に決めるな」といったところか・・・彼とは、直接話が出来ていない為、、全く確認は取れていない。

この事態を知り、私は直ぐ彼に対して、直接対話を申し出たが、時期尚早として、全く取り合って頂けなかった。相手と直接話すことは、言葉以上に語気や抑揚等から、相手の気持ちを深く察することが出来る。文字だけでは彼の本音・本心を知ることは叶わないだろう。彼がチャットで返してきた意思表示は「A氏を引き入れたのは私。彼本人とはアポを取っているので、こちらで詳しく事情を聴きたい」との事だったので、私は彼の意思を尊重し、後はお任せ致しますとだけ、伝えておいた。

いずれにせよ、今回の1件で、 私は古参メンバーZ氏の機嫌をかなり損ねてしまったことだけは間違いなさそうだ。そして、今後、状況によっては私はこのクランを去らねばならないだろう。しかし、仮にそうなったとしても、私には、感謝する点、反省する点こそあれ、後悔する点は微塵も無い。日本人はとかく臭いものには蓋をしたがるが、私のブログは常に辛口がモットーである。故に今後もスタンスは変えず、率直に綴っていく予定。

【本日の戦績】
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前半 4戦 3勝 1敗  0分 勝率75% K/R0.7