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宇宙船 0.5秒前に打ち上げ中止5月19日 18時19分
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日本時間の19日、アメリカ・フロリダ州で、民間企業が開発した無人の宇宙船の打ち上げが、エンジンの1つで異常な燃焼が起きたために、打ち上げ時刻の僅か0.5秒前に中止されました。
打ち上げが中止されたのは、アメリカのベンチャー企業「スペースX」社が開発した無人の宇宙船「ドラゴン」です。
日本時間の19日午後5時55分に打ち上げ予定で、カウントダウンでは「ゼロ」の読み上げもありましたが、打ち上げは中止されました。
中止を受けて、「スペースX」とNASA=アメリカ航空宇宙局は、記者会見を開きました。
この中で、「スペースX」のショットウェル社長は、9つあるエンジンのうち5番目のエンジンで異常な燃焼が起きたため、打ち上げ時刻の0.5秒前にコンピューターが打ち上げを自動的に中止したことを明らかにしました。
そのうえで「異常な燃焼のまま打ち上がっていれば、失敗に終わっていた」と述べ、中止は適切な処置であったと強調しました。
「スペースX」では、ロケットの中の燃料をすべて抜き出したうえで、問題のあったエンジンを点検することにしていますが、次の打ち上げ日がいつになるのかは、まだ見通しが立っていないとしています。
今回の打ち上げでは、民間の宇宙船として初めて国際宇宙ステーションとのドッキングに挑む予定で、大きな注目を集めていますが、挑戦は、先に持ち越される形となりました。
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